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WEST
愛媛県松山市

川元社長&白形店長

初めて四国に入りましたが、正直言って松山にこんなコアなお客さんを多く持たれる楽器店があるとは思いませんでした。良い意味で期待が裏切られっぱなしのWESTさん訪問でした。創業者のお2人も店長さんも根っからの音楽好きで、何をすればお客さんが喜ばれるかをしっかりご存知で色々勉強させて頂きました。

PCI:お忙しい所、白形店長さんと川元社長さんのお二人にお話をして頂けるということ、ありがとうございます。たいへんお客さんが多く、白形店長さんお忙しそうなんでまずは川元社長さんからお話お願いします。 

川元:こちらこそ宜しくお願いします。実は本日野外のコンサートイベントがありまして、帽子を忘れたものですから今日は変な日焼けをしてしまってるんです。お恥ずかしい。(笑)

川元社長

PCI:全然問題ありませんよ。(笑) 楽器店以外にも別部門があるんですね?

川元:PA部隊がありましてPA業者みたいなこともやっています。舞台を作ったりもしますし、放送局関係の仕事もやります。アマチュアのバンドのコンサートやスタジオでレコーディングしたり、またレンタルスタジオも経営しています。 

PCI:お店で取り扱っている製品はLM 楽器全般ですね?

川元:そうですね。教育楽器も少しやっていますが、メインはLM楽器です。

PCI:その中でも大きな比率をしめるのがギター、アンプ、エフェクターなんでしょうか?

川元:そうですね。

PCI:お店が出来たのはいつですか?

川元:創業は1980年です。場所はここからちょっと離れた所でしたが、最初は小さなギターショップでした。それから少しずつ取り扱い製品を増やして来たんです。

PCI:この20年間は楽器業界も色々な変化があり大変だったと思います。変化を乗り越えながらご商売の形態も変わって来たんでしょうか?

川元:そうですね。生き残るために、楽器の販売だけでなく他の商売の柱も作りながら商売形態も変わってきました。現在では楽器の販売とPA業者としても商売がほぼ半々と言った所です。

PCI:川元さんが創業者なんですか?

川元:創業者はもう一人います。今井という人間で二人で立ち上げました。ベーシストで面白い人間です。後で紹介しますね。それから白形ともう一人加わって4人が最初からのメンバーですね。スタジオ番をしながら昔の所謂LMショップという店でスタートしたんです。その頃からあまり初心者ではなくて大学生とか社会人のヘビーユーザーが私達の主なお客さんになっていました。 

左から白形店長、今井会長、川元社長。松山のジャズクラブにて。
松山は町の規模や人口の割に繁華街の規模が異常に大きいのです。

PCI:今でもお客さんの年齢層は結構高いんでしょうか?

川元:おそらく松山では一番高いと思います。 

PCI:松山という場所はもともと音楽が盛んな場所なんでしょうか?

川元:インディーズから結構注目されているバンドが出ていますので、今は結構盛り上がっているんじゃないでしょうか。

PCI:それでは白形店長さんにお聞きします。品揃いは本体物では輸入カスタムギターが多く並んでいますが、主力商品はなんでしょうか?

白形:輸入カスタム物と王道のフェンダー、ギブソンと言った所でしょうか。個人的に私が輸入カスタム物が大好きなのであえて置いています。うちのヘビーユーザーさんの間では輸入カスタム物の人気は依然と高いんですよ。

白形店長 

PCI:アンプは如何でしょうか?

白形:松山の中ではハイエンドのアンプが良く売れている店じゃないかと自負しています。Dr. Z AmpNaked Ampも実売が出ています。

 

PCI:エフェクターは如何ですか?

白形:やはり輸入物のハンドメイド高級品が強いです。国産のエフェクターより数は動いていると思います。Xotic Effectsの足は早いですよ。

PCI:やはりお客さんの層が、そういうハイエンド製品を望む方々に集中しているんでしょうか?

白形:そうですね。そして実際に音楽を掘り下げてやっているお客さんが多いです。 

PCI:どんな音楽をやっている人が多いんでしょうか?

白形:やはり人気があるのはハードコア系でしょうが、一時よりは多様化が進んでますね。別のお客さんが大局的な音楽が好きで、そればっかりとか。ただどのお客さんも掘り下げて研究されていますよね。自分の好きな音楽に対して、楽器とか機材面に関してもお客さんがメチャ詳しいんですよ。こちらの方がお客さんに教えられることもあります。私もそれなりに自分の好きな音楽に関しては詳しいと思ってはいるんですけど、それ以上に詳しいお客さんも見えますね。

PCI:白形さんより詳しいというお客さんはすごいですね。リペアもやってみえますか?

白形:はい、ずっとやっています。簡単な木工加工までこちらでやっています。時間が無く、どうしても出来ない時は昔から懇意にしている信頼出来るリペア専門店もありますので、そこへお願いしたりもしますが、出来るだけ自分の所でやる様に頑張っています。 

PCI:最近他のお店でも良くお聞きしますが、リペアの要望がたいへん多いそうです。ウエストさんでは如何ですか?

白形:修理とかグレードアップの要望は非常に多いですね。正直言って、てんてこ舞いっていう感じです。 

PCI:こちらのスタッフ皆さんで手分けして自社で対応されてるんですね?

川元:いや、手分けしてないんです。全て白形の肩にかかっているので申し訳なく思っています。(笑)

白形:現在ドン・グロッシュ、トム・アンダーソン、ジョン・サーなどの輸入物カスタムギターも預かってリペアすることになっています。

PCI:その他、パーツなども充実している様ですが動きは如何でしょうか?

白形:パーツもうちの場合は高級品やレア物の要望が多く、配線材とかオイル・コンデンサーとかハンダまで言われますね。色々ハンダも揃えて対応しています。

PCI:PCIサイトの読者向けにウエストさんのセールスポイントなどアピール頂けますでしょうか?

白形:ハイエンドのギター、アンプ、機材について、うちは大変詳しいという自信がありますので、ご質問には何でもお答えします。お気軽にお問い合わせ下さい。過去にお客様からの注文で扱った物とか、私自身もカスタムギターとかハイエンドアンプとか持っていますので実際試した経験からのお話もさせて頂けると思います。それから店頭にも四国ではちょっと珍しいじゃないかと思う程ハイエンド系のギターやアンプが常に置いてあります。いつでもお気軽に試奏して頂けます。

PCI:加えてリペアもグレードアップもしっかり対応できるということですね。

白形:そうですね。そしてスタジオもありますし、イベント関係のサポートもやらせて頂きます。

PCI:至れり尽くせりですね。それではお二人ご自身についてもう少しお話をお伺いしたいと思います。川元さんは楽器は弾かれますか?

川元:バンドの中ではキーボードをやってます。ギターも少々弾きます。エレキはブルースをちょっとやる程度ですが、生ギターは結構好きでよく弾いています。 

PCI:お好きな音楽は?

川元:やっぱりソウル系、ブラック系ですね。 

PCI:とくに好きなアーティストは?

川元:ナンバーワンはスティービー・ワンダーなんですけど、後はたくさん色々です。 

PCI:今はやりの音楽はどうでしょう?

川元:今のはちょっとついて行けない部分もありますね、正直な所。(笑) ただ、最近昔のテイストがある音楽がだんだん増えて来た様な感じがします。

PCI:白形さんはギターを弾かれるんですね?

白形:そうですね。ずっとギターがメインです。今もバンドをやっています。

PCI:どんな音楽をやってるんですか?

白形:割とハードロック系にはなるんですけど個人的に好きなのは昔からTim PierceとかMichael ThompsonとかMichael Landauなどスタジオ系のギタリストなんです。それからScott Hendersonも大好きです。バンドというよりギタリストが好きなんですよ。

PCI:白形さんには是非一度ロスに来て頂きたいです。今言われた4人のギタリストとは仲良くさせて頂いてまして、うちのサイトではインタビュー試奏レポートで彼等の本音や映像を載せています。

白形:是非一度行きたいです。彼等の昔のLP盤なども持っていますからね。サインしてもらいたいです。

レアなMichael ThompsonとTim PierceのCDを持った白形店長

PCI:いや〜そんな話をしたら彼等も大喜びだと思います。景気は相変わらず厳しい状況ですが、今後ウエストさんとしてはどうやって乗り越えて行こうとお考えですか?

川元:一応うちのスローガンが、「音楽を出発点に、音を科学し、先見と創造をテーマに快適な音環境をご提案いたします。」ということで、とにかくいい物をお客さんに紹介して行こうと思っています。ステージの音響にしてもいい音を提供出来る様に技術アップして行こうと思っています。当たり前のことですが、いい物を追求しようということに尽きますかね。商売ですからやはり売れる物を扱って行かなきゃならない部分もありますが、この基本は忘れない様にしたいと思います。 

PCI:ネットでのご商売は如何ですか?

川元:今まで手探り状態でしたが、中古楽器の良い商品は新潟とか遠方からの問い合わせも入る様になりました。

PCI:中古はいい物はネットであっという間に売れるそうですね?

川元:そうですね。中古は持ち込みとか委託の依頼も最近たいへん多いんですよ。うちのお客さんの年齢層が結構高いので、昔のいい物が出てくることもよくあります。その方にとっては要らない物でも我々から見たらよだれが出そうな物も結構ありますね。(笑)

PCI:それでは、最後に紅一点の高木さんにも少々お話をお伺いしたいと思います。ウエストさんにはもう4年程勤めておられるとのことですが今のご担当は何でしょうか?

高木:弦、パーツなどの小物全般とパーカッション、DJ機器などを担当しています。

高木さん

PCI:最近お客さんとお話していて気づかれたことはありませんか?

高木:マニアックなパーカッションを入れて欲しいとか、こんな弦をラインアップに加えて欲しいとかコアなお客さんからの要望がたいへん多いので毎日が勉強です。 

PCI:高木さんから見てウエストさんのユニークな所は何でしょうか?

高木:うちのお客さんが使っている物をそのまま棚に置いてしまうということかしら。商品名とかメーカー名とか書くのじゃなくてそのお客さんの名前を書いてしまうんです。「うちのお客さんのだれだれさんが使っているスティック」とか表示して売り込むんです。要するに詳しいお客さんからのフィードバックをそのまま売り場にしてしまうという事です。(笑) 

PCI:それは面白いですね。それだけインパクトのあるフィードバックを頂けるお客さんがこの店にはたくさんついているということですね。

高木:そうですね。皆さん個性があってお客さん同士で「あ〜、あのだれだれさんが使っているのか」と詳しいお客さんが他のお客さんの皆さんの間で有名になったりしています。そういう話が口コミで広がっていくんでしょうね。

PCI:素晴らしいですね。高木さんのお話が、まさにウエストさんの強みと特徴を端的に表していますね。本日は皆さん遅くまで本当にありがとうございました。(9/16/2003)

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