Scott Henderson

クロマティックな音使いでの洗練されたアウトフレーズはまさに彼ならではのものです。 ご存知個性派名ギタリスト、Scott Henderson に近況を語ってもらいました。


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PCI:今日はご自宅にお招き頂きありがとうございます(3匹の大型犬が出迎えてくれて一緒にインタビュー?)こちらにご家族も一緒に暮らしてみえるんですか?
SH:ワイフとこの3匹の犬とここに暮らしてるんだけど、親父はフロリダ、お袋はテネシーで親類はみんなフロリダかテネシーなんだ。 1980年にロスに越してきて、MIでギターを教えてたんだけど気候が気に入ってるし仕事もしやすいんでずっとここにいるんだよ。

PCI:この犬君達にとっても居心地がいいんでしょうね。 日本でも貴方のファンはたいへん多いのですが、特に洗練されたアウトフレーズはあまり泥臭くないが、泥臭さもあるという所でしょうか。 この独自のアウトフレーズはどの様に身についたのでしょうか?
SH:とにかくジャズのサックスプレーヤーなどのホーン・セクションを聞くことだったね。 誰というわけではなく、たくさんのプレーヤーの音を聞いて採譜した。 著名なサックスプレーヤーのプレイはほとんど全員の物を採譜したと思うよ。 

PCI:それがトレモロアーモを巧みに操りジャズのサックス・プレーヤーの様なウネリ感覚を表現する秘密ですね。 でももともとギターはロックやブルースから入ったのではないですか?
SH:その通り。 ジャズを聞き始める前にすでに15年間ギターを弾いていたからね。 僕のルーツはロックとブルースだよ。 ジャズに出会った時音楽のスタイルではなくて今までと違ったジャズの音符にたいへん興味を持ったんだ。 ビーバップの様なジャズのファンにはならなかったけど、ジャズ独特のインプロビゼーション、ハーモニーの部分に魅せられたんだ。 そして自分の音楽にそれらを出来るだけ取り入れる様にしたんだ。 でも僕の音楽はどのジャンルにも属さないかもしれない。 まだフロリダにいる時、幸運にも自分のやりたい音楽をプレイすることが出来た。 友達とバーでね。 その当時はスティーリー・ダン、バン・ヘイレン、タワー・オブ・パワーなどを演奏してたよ。 自分の好きな音楽ばかりを演奏出来たんだ。 それから黒人のバンドにも3年ほどいてジェームズ・ブラウンなんかのファンクもやることが出来た。 色んな種類の音楽を聴くだけじゃなくてプレイすることも出来たのは、本当にラッキーだった。 ロックンロール、ファンク、そしてジャズそれぞれのギターを弾いてきたんだけど、どのジャンルのギタリストとも自分を決めつけたくはない。 僕はロックギタリストでも、ジャズギタリストでもファンクギタリストでもないんだ。僕は「ミュージシャン」で色んな音楽の影響を受けてるということさ。 スタンダードな音楽はプレイしないけど僕独自の音楽をいつもやるってことさ。 

PCI:興味深いお話です。 先日Armand Sabal- Leccoにインタビューした時彼も同じようなことを言われてました。 彼も一つのジャンルに捕らわれることなく音楽をやってみえる人です。
SH:彼はパリから来たからね。 一緒に何度かプレーしたよ。 確かにアメリカではロックギタリスト、ジャズギタリストと一つの型にはめて音楽を考える人が多いかもしれないね。 アメリカでは音楽はファッションみたいな所がある。 あるものがはやると一年でなくなり、そして次の物に変わって行く。 幸運なことに僕の音楽はそういう流行にはあまり影響受けていない。 僕の音楽は主流にはならないかもしれないけど、いつも聞いてくれる人がいるという状態を続けたい。 ファッションや流行を気にすることなく、自分のやりたい音楽が続けられれば幸せだと思ってる。 これは音楽というよりもライフスタイルの問題だと思う。 例えば若い子達がヘビー・メタルを好きになると単なる音楽のジャンルを越えて着るものや話し方までヘビーメタルになるよね(笑)。 ライフスタイルそのものがヘビーメタルになって、友達にヘビーメタル以外の音楽の話をしようものならクールじゃないって言われる。 そういう傾向がアメリカにはある。 Armand Sabal- Leccoが言った様に、ヨーロッパに行くとちょっと事情は違うんだよ。 我々の「Tribal Tech」の演奏を見に来てくれた人がその前の晩はロンドン・フィルハーモニーのクラシックのライブを聞いて感動し、その一週間前にはディープ・パープルで感動、こんなことは当たり前さ。 色んな音楽を聞いて楽しみ自分を限定はしないんだ。 そういう意味ではアメリカで色んな音楽を同時にやっていくのは難しいかもしれない。 

PCI:なるほど。 よく判りました。 現在のライブ活動の中心はロスのLa Ve Leeでのトリオのライブですか?
SH:そう。 ロスにいる時はかならず毎月このスコット・ヘンダーソン・トリオで出る様にしている。 


Scott H Trio: La Ve Leeのトリオにて熱演のスコヘン

それからツアーも同じメンバーで今後たくさんやる予定。 メンバーはベースのJohn Humphreyとドラム、ヴォーカルのKirk Covingtonだよ。


スコヘントリオのメンバー
ベースのJohn Humphreyとボーカル/ドラムのKirk Covington

7〜8月はヨーロッパ。9月にはアメリカ国内ツアー。 そして10月は南米、11月には別のトライバル・テックのメンバーで日本に行く予定だ。 もしかしたら12月にずれるかもしれない。 まだ日程は確かじゃないんだけど。

PCI:年に一回は日本に演奏しに行ってるんですか?
SH:そうかならず年に一回は行くことにしているよ。 

 
 
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