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2003年5月22日

第16回『やっと出ました、シアターの新譜アンド最近の話』

5月21日、ようやくシアターブルックの新譜(シングル盤ですが)が発売されました。ちなみにアルバムはその名も『Theatre Brook』6月の4日に店頭に並びます。なんでこのタイトル、つまりバンド名そのままになったか?というと、前作までのメンバーであった吉澤君が抜けたこと、更にリリースまでの時間がもろもろの事情により3年も空いてしまっており、一度仕切りなおしてみようか、あるいは原点に戻ることも含め旧シアターブルックから新シアターブルックへの生まれ変わりという事が理由だったりする。ここで改めてシアターブルックのサウンドというものを確立できるような気もするし、なんのひねりも無いかもしれないが、強い意思を感じさせるということで. . .
皆さん気になったら聞いてみてください。

続いてシアターと並行してやっている平泉コージandザ・東京の話題ですが。
このバンドもとうとうレコーディングに入りました。なにぶんまだ始まったばかりのバンドな上、皆のスケジュールがなかなか合わず、リハ不足の為にレパートリーが少ないのですが、現在ライヴで演奏している曲をほぼすべてレコーディングすることになりそう。現場は東京近郊のスタジオで、コージ君のかつてやっていたバンドbenzoのミックスを担当していたエンジニアの小寺氏が担当しておりサウンド面でも問題無く進行しております。

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録音の合間にくつろぐ平泉君

先日、このレコーディングに関してのとりあえずのリズム録りが終了したのですが、その最終日にドラムの小島君が空いている時間つぶしの為にある本をもってきていました。タイトルは『日本の50’s~60'sROCK』というもので、写真と文章のムック本です。ウェスタンカーニバルからGS、ハッピーエンドに代表される日本語ロックの確立から歌謡曲・ニューミュージック期のバンドもの、パンク、ニューウェーヴを経て原宿ホコ天、イカ天のバンドブームから現在に至る、という一代絵巻の本です。果てはアングラフォークも網羅されているのですが、アングラフォークが現在ツボにはまっている小島君には、様々なジャケット写真等も掲載されているこの本は堪らないものだったのでしょう。

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日本のロックを読む小島氏

そんな本の中で個人的に一番受けたのは、小島君に教えられて見た一枚の写真、70年代前半の日比谷野外音楽堂でのロックフェスティバルのものでした。ステージ前列に居る観客と演奏者(誰だったか忘れた)を写した一枚だったのですが、当時の西洋からのヒッピームーヴメントを受けた日本人のヤングがその会場にてとっていた行動、これがウッドストックとかの現場であれば『タバコと同じように大麻をたしなんでいるある観客』なのですがいかんせん日本はまだ(現在でもご法度の上、この場で『見かける』と言ってしまうのはなんですが)そういった物に関しての物的にも質的にも満たされていない状況(断っておきますが、『満たされるのが良い』とは思ってません)なので...説明が長くなりましたが、その写真に写っているヤツはどうしていたか?というと『シンナー吸ってる』わけです。思いっきりビニール袋を口にもっていっているのです。ステージなんかそっちのけで....。

なんだか時代を感じさせますねぇ。そいつが今現在どうなっているか?なんて
知ったこっちゃぁないですけど身体壊さないでいることを祈るばかりです。元気なら50代でしょうか。しかし、そんなところに気がつく小島君、やはり変なヤツです。

そんな、くだらないことをエンジョイしながらのコージand東京のレコーディング、この調子でいけば9月頃には完成するかな。きっと良い作品に仕上がると思うので、乞うご期待。

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録音セット

ついでにもう一話題。最近、某大型家電店のポイントが貯まっていたので、とうとうDVDプレイヤーを購入しました。持っているノートPCでもDVDは見ることが出来るのですが、PCの画面でみるのもなんだか味気ない気がしていたので、嬉しいです。プレイヤーを買う以前からソフト自体は何枚か持っていたのですが、音楽関係のソフトをあらためて2枚ゲット。

1 枚は『スタンピング・グラウンド』という1970年のオランダで行われたロックフェスの物。画質はあまり良くない、というかカメラ割りやカラーに難ありなのですが、ウッドストックと並ぶ若々しいサンタナの熱演(ドラムのマイケル・シュリーヴが凄い)と貴重なピンク・フロイドの当時のライヴ演奏、T-REX になったばかりのマーク・ボラン等が見物です。

もう一枚はデイヴィッド・ボウイーの『ジギー・スターダスト・ツアー』を収めたもの。昔ヴィデオは飲み屋とかで見たことあるのですが、今回、30周年記念のリマスターという事でDVDが発売されたらしいです。しかし改めて見ると、笑っちゃうようなメイクと演出ですが、一番旬な頃のボウイーはやっぱりカッコ良いですね。日本のヴィジュアル系の人がいくら頑張っても勝てませんな。まぁやってることは全然違うか.....。

ボウイーはルックス的に40歳代位まではなんとかなっているけど、今は我慢の
し時か...あと10年位して完全なる老人の域に入ったときにまたブレイクするような気がします。サウンドは当時のバンド、スパイダース・フロム・マーズの演奏がとにかくカッコイイ。外見はボウイーに合わせてメイクしているのだが、これはカッコ悪い。いやある意味カッコイイのか...故ミック・ロンソンのギターは勿論、ベースの人もギブソンSGベースをブリブリいわせていてイカしてます。こういうの見たり聞いたりすると、またSGベースが欲しくなるんだよなぁ...。まぁそんなかんじで、音楽DVD、これからも色々と欲しいものがあるので、買ってしまいそうだ。

最近の状況はこんなかんじです。6月に入ってからはシアターブルックのツアーも始まるし、コージ君アンド東京も小さいながらもイヴェントを企画、と色々あります。次回はその辺の話を中心に、ではまた。

投稿者 admin : 2003年5月22日 10:14