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2010年12月16日

Xotic Day in Los Angelesの結果

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LAの南の郊外住宅地にあるAlvas Musicという楽器店兼ショールームで、12月12日(日)に、Allen Hinds, Kirk Fletcher, Travis Carltonなどのプロミュージシャンのコンサート、ギター・クリニックを開催した。前のブログにも書いたが、このイベントには特別の思い入れがあった。

当日、ミュージシャンの何人かが時間間違えてリハーサルが全くできなかったことなど不測の事態が相次ぎ、また日曜日ということもあり観客の出足が悪く、一時はどうなることかと思った。でも最終的にはAlvas Music側のスタッフ、うちのスタッフ、ミュージシャン皆が一丸となってまとまり、観客も一杯になり大変盛り上がった。ミュージシャン、オーディエンス、楽器店、ライブハウス、機材メーカーの皆がハッピーになるイベントとして、良い前例が作れたと思う。今後の展開が楽しみだ。

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Allen Hinds(アレン・ハインズ)のギタークリニックは終始リラックスした雰囲気だった。ギター奏法のコアな質問から、演奏する時の基本的な心構えに関する質問まで出て、時間オーバーして中身の濃いギタークリニックになった。USC(University of Southern California)のSchool of Musicの大学教授兼音楽プロデューサーとその生徒達も来てくれて、アレンとの質疑応答は盛り上がった。Xotic Guitar XS-2のトーンの良さにも質問が飛び交った。

その後、Phunkalotapus (Kirk Fletcher-gtr, Travis Carlton-bass, Gene Coy-drums, Dennis Hamm-keys)にAllen Hindsが加わったスペシャルバンドのコンサートとなった。このメンバーでの演奏は初めてで、残念ながらリハーサル、サウンドチェックが全く無しのぶっつけ本番だったので心配だったが、流石である。それぞれのミュージシャンの持ち味が発揮され新鮮なライブとなりオーディエンスを最後まで唸らせた。

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KirkとAllenによるギターの掛け合いは圧巻だった!

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Travisのベースはいつもの通り安定して、良いグルーブをドラマーのGeneとキープしてくれた。Xotic Bass XJ-1T 5-stのサウンドも良かった。

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Geneのドラムは最高だ。前にいるミュージシャンは大変気持ちが良いだろう。

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急遽助っ人として駆けつけてくれたDennis Hamm だが、彼が大変良かった。今後ちょっと注目したい。

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やっぱりKirk Fletcherは素晴らしい! 見る度に好きになるギタリストの一人だ。

photo by Shu Kitada

投稿者 admin : 13:24

2010年12月11日

Kenny G

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アナハイムのGrove of Anaheimで、Kenny Gのコンサートを見た。もちろん超満員。久し振りに、大観衆と共にライブを楽しんだ。往年の懐かしいヒット曲、数々の素晴らしい演奏を堪能した。感動したのはKennyの息継ぎ無しのソプラノサックスのパフォーマンスと観客参加の企画。鼻から息を吸い続けるその音をマイクで拾いながら、サックスを延々と吹き続ける。息継ぎ無しで45分以上吹けるそうだ。それからラッフルで当たったカップルをステージに上げて、その2人のためだけに、特注で作らせたKenny G カスタム仕様のソプラノ・サックスで1曲演奏して、そのサックスを2人にプレゼントした。Kennyの唾付きだから、明日eBayに出せば高価格で売れるよ!というジョーク付きで(笑)そのカップルは、この日が結婚記念日だったこともあり感極まって泣き出してしまった。こっちも思わずもらい泣き。

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そして極め付きは、Kenny Gバンドで20年以上一緒にやっているベーシストのVail Johnsonのパフォーマンスと紹介だった。

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この日の映像は撮れなかったが以前アンカレッジでやった時のパフォーマンスの映像があるので↓に紹介したい。これとほぼ同じの派手なパフォーマンスで、観客総立ちとなった。使っているベースはXotic Bass XJ-1T 5-string Candy Orangeだ。手前みそだが大きな場所でも、素晴らしい音が出せるべースだ。

バンドメンバー紹介の時に、VailがKennyに耳打ちをし、私が観客席にいることが分かってしまい、ステージから声をかけられた。こんなことは予期せず汚い格好をしていたので手を振ってその場を凌ごうとしたら、回りの観客の皆さんとKennyに、Stand Up! と言われ立たせられ、スポットライトを浴びてステージ横の大画面に私が大写しとなってしまった。こんなことなら寝癖のついた髪もちゃんとしてきちんとした服装で行ったのに、恥ずかしかった(苦笑)

Kenny Gがこれだけ長く世界中の人に愛される理由が少し分かった。徹底的に観客を楽しませてくれるのだ。まず会場に付くと、開演前のロビーで本人が皆に握手、サインをして迎えてくれる。(もちろんCDなどGoodsを買った人だけではあるが) 演奏、パフォーマンスは色々趣向を凝らせて、本人だけでなく全バンドメンバーの個性、素晴らしさを見せてくれる。そして終った後もロビーでいつまも観客がいなくなるまで一人ずつ握手して見送ってくれる。本物の筋金入りエンタテイナーを見た。
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投稿者 admin : 17:55

2010年12月 5日

Xotic in Austin, Texas

ダラスでのChuck Rainey & Cornell Dupreeの撮影を終えた後、車で4時間ほどかけてAustinへ移動した。見渡す限り何も無い、地平線しか見えないハイウェイを走った。こうしてドライブすると改めてアメリカの広さを実感する。

AustinもNashvileの様に音楽の街として知られており、毎晩遅くまでライブ演奏を楽しめるクラブがたくさんある。その中の老舗、Continental Clubへ入ってみた。地元で人気のAlejandro Escovedoバンドが出ていた。なかなか良かったが、余りに大音量で、旅の疲れも出たのか眠たくなってしまい早々とホテルへ行ってダウンしてしまった。
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今回はAustinではおもしろい人物に会えた。John Jordanというベーシストである。
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ブルースギタリストのChris Duarteに紹介されたのだが、Austinの地元ミュージシャンの誰もが知っている人物で、本当に色々な音楽活動をやっている。多弦ベースプレイヤーでもあるが、来年はChris Duarteとツアーにも行くそうだ。一方で新聞社へ記事を書く仕事も副業でやっており、今回のアメリカ中間選挙ではおもしろい記事もを多く書いたそうだ。アメリカの大統領選挙の裏話などもよく知っており、ロサンゼルスにいては分からない様なおもしろい話を多く聞かせて頂いた。

今回はJohn Jordanの家のスタジオに、彼とよく仕事をしているミュージシャンに集まってもらいジャムセッションやりながらインタビューをさせて頂いた。おもしろい映像が撮れたので、近いうちにReality Web Videoのコーナーにアップしたい。

Johnと女性シンガーBarbara Kooyman (Barbara Kとも呼ばれている)では、彼女の素晴らしいオリジナルソングを聴かせてくれた。エレアコギターにRC Boosterは大変良いと感心して頂いた。彼女は昔日本にもツァーに行ったことがあるそうだ。
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それからClif Tiptonというアコーディオン奏者とJohnのジャムセッションも圧巻であった。ClifはBluesqueezeboxというバンドで地元で活躍中である。アコーディオンにBB Plusをつないで効果的に使っていたのにはびっくり!
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Austin地元で活躍する若いギタリスト、Chris MosleyのジャムではXotic, EWSのペダルをJohnと2人とも駆使して楽しい演奏、デモを見せてくれた。
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他にもこの日には都合悪く来られなかったが、バイオリン奏者、中学生バンドなど、Johnの家には地元のミュージシャンが毎日の様に訪れて音楽や機材の話をしたり、ジャムをやったりと、ミュージシャンの溜まり場らしい。これだけ多くの人が集まるというのはJohnの人徳であろう。ここは改めて戻ってきてもっと色々な映像を撮りたい。

それからAustinでは大変おもしろい日本食レストランを見つけた。
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Maiko(舞子)という名前のレストランだから、「モダンダンス」という訳はおかしいと思う。日本人向けのダンス教室でも併設されているのかなと最初思った。とにかく軽く蕎麦かうどんでランチをしたかったので入った。

メニューを見ると、残念ながら蕎麦は無く、Pork Udonというのがあったのでそれを頼んだ。別のスタッフは天麩羅弁当を頼んだ。そしたら下記の様なうどんが出てきた。
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初めての味だった。醤油ベースのうどん用のスープにトマトソースとベーコンがたっぷり入っている。大変濃厚な味で、醤油とトマト味とベーコン味のコンビネーションがちょっと頂けなかったが、同行した若手スタッフは、初めての味だが結構行けるかもと言っていた。そのもう一人のスタッフであるが、天麩羅弁当を頼んだのに、間違えて天麩羅セットが弁当ではなく単品で出てきてしまった。ウェイトレスに間違いを正して、もういいからご飯だけ別に持ってきてくれと、それとこの天麩羅で良いと言った(つもりであった)。そうしたら、ご飯が追加で運ばれ、なおかつ当初頼んだ天麩羅弁当も出てきて、そして間違えて持ってきた天麩羅セットも無料で良いと笑顔で言ってくれた。軽く蕎麦かうどんで済ますはずのランチがめちゃくちゃヘビーなものになってしまった。気を取り直して、美味しく大量の天麩羅を頂こうと思ったが、付いてきた小さな皿に入っていたのは、天つゆではなくギョウザのタレだった。そこでウェイトレスを再度呼んで、間違えて天つゆではなく、ギョウザのタレが来ているので取り換えてほしいとお願いしたら、諭される様に、「これが天つゆですよ、日本食を知らないのですか?」と真顔で言われ、説明する気力も失せた。近くのテーブルでは一人用の七輪で焼き肉を焼いているお客がいた。店中屋焼き肉の煙と匂いで充満してきた。

まとめると、ここはAustinのビジネス街にある高級本格日本食レストラン、モダンダンス(舞子)である。ここでの正しい日本食の食べ方は、一人用の七輪で焼き肉を焼き、天麩羅はギョウザのタレで食べ、うどんは、醤油ベースのトマトソース入り大量ベーコン入りで食べるのが普通のビジネスランチである。それに異を唱えると、そういう食べ方が正しいと諭されるということである(笑)

投稿者 admin : 11:53

2010年12月 1日

Xotic Day in Los Angeles

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LAの南の郊外住宅地にあるAlvas Musicという楽器店兼ショールームで、12月12日(日)に、Allen Hinds, Kirk Fletcher, Travis Carltonなどのプロミュージシャンのコンサート、ギター・ベース・クリニックを開催することにした。詳しい情報はこちら

今回の企画には取り扱い製品の宣伝以外に、特別な思い入れがある。LAには、以前はフュージョン、ジャズ、ブルース系のミュージシャン達のライブ演奏が楽しめるクラブが多くあったが年々減っていき、今では本当に限られた場所でしかライブが見られない様になってしまった。このAlvas Musicのオーナーは、楽器店の隣に素晴らしいコンサートホールを作り、ミュージシャンが気持ちよく演奏できる環境を整えてくれた。後は、ここでこういう企画を地道に繰り返して、ミュージシャンの皆さんの活躍できる場を新たに作り、より多くのオーディエンスにライブ演奏を楽しんで頂ける場所を増やしていきたい。そんな試金石となる最初のイベントなので是非成功させたい。このブログを見られたLA在住の皆さんにも是非覗いて頂ければ有り難い。

出演するミュージシャンの情報は↓

Allen Hinds
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"PHUNKALOTAPUS"
Kirk Fletcher on guitar, Travis Carlton on bass, Jeff Babko on keys and Gene Coy on drums
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投稿者 admin : 13:24