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2003年11月12日

第18回『相模湖畔の勝手な音楽祭り』

皆さん、お久しぶりです。もうすっかり世間は冬の佇まいですね。
前回のコラムでは夏のイヴェントに関しての事やらなんやら書きましたが、その後のワタクシがどうしていたか?というと。

9 月にはその夏のイヴェントであるフジ・ロックフェスやらライジング・サン・ロックフェスやらとは趣の違う、いや規模からして相当違う『勝手にウッドストック』なるイヴェントに最近『平泉コージ&ザ・東京』から改名致しました『COUCH』というバンドにて参加したのです(参加したときはまだ『ザ・東京』でしたが)。このイヴェント、主催は『COUCH』のドラマーである小島氏がサポートを務める『バンバンバザール』という素敵な三人組が中心となっており、今回は三回目かな?(間違っていたらスンマセン)場所は神奈川県の相模湖畔にあるキャンプ施設にて、とり行われたのであります。

『勝手にウッドストック』というからには10万人規模の人々が相模湖畔に集合するのか?と思われる方もいらっしゃる、ハズは無いでしょうが、300人くらいですかね?いや2日にわたっているのでもう少し参加された方がいらっしゃったかも知れないが、これも定かで無いので違っていたらスンマセン。まぁ規模は極小のフェスですが、素敵な出演者、参加者と共になんともハッピーな時間が過ぎて行くイヴェントだったのです。

woodstock.jpg
音楽関係の写真はこれしかない。「勝手にウッドストック」で勝手にではなく演奏する我々

このフェス、規模も関係してか、かなり手作り感覚にあふれるものなのですが、ステージ設営から宿泊者割り当て(出演者もお客様も同じようなコテージに泊まります)から『バンバンバザール』のメンバーと少数のスタッフでもって行われました。わずかながら外注の出店もあって、トン汁だのアジア系の麺類だのビールだのが買えるようになってはいるのですが、『バンバンバザール』のメンバーも加わって作られたカレーの大鍋が一押しだったりします。そしてこのイヴェント参加の交通手段がスゴイのですが、湖畔を走る道に沿ってキャンプ施設にたどり着ける、と思いきや、湖畔から更に渡し船に乗って行かねばならない!決して湖に浮かぶ島ではないのですが、道がなくて船で回らなければたどり着かない陸の孤島にて執り行われたのです!

帰りなど、終電ならぬ終船に乗り遅れたならば、泳がねば、あるいは道無き山道獣道を進まねばならないという....。いくら大きな音を出した所で警察が怒りにやってくる事も無く近所の人もやってこない。というか近所に人は住んでないと思うし。いや、ホントは緊急時にはちゃんと船が出るはずですが。そんなすごいイヴェント、なんか違う意味ですごくなってしまっているが、ホントに素敵な出演者と参加者によるハッピーかつピースな時間が流れていくんですよ。

でもこの現場にたどり着くのは大変でした。何が大変かって、渋滞ですわ。家を出発したのは午前11時、現地到着が午後の4時。って、本来ならば1時間半から 2時間程度で行ける距離が、この日は連休の絡みもあって5時間ですよ。現場到着時になにか既に大きな一仕事をしてしまった感に酔いしれてしまいました。というのは嘘で、実際問題、出演時間に大幅の遅刻、我々のバンドの出演順を繰り上げてもらうことになってしまい、当初の順番では我々の後に演奏するはずであった『イノトモ』ちゃんが我々の演奏時間に演奏する事に。彼女とそのバンドメンバー、主催者、お客様に多大な迷惑をおかけしてしまった。この場を借りて改めて「申し訳無い」と。この渋滞遅刻、我らバンドのメンバーは全員一緒に行ったわけではないので、ワタクシめだけの責任でありますが、先に到着した平泉氏、小島氏共にやはり渋滞による、遅刻にはならねど当初の予定時間を大幅に越えての到着だった様であります。到着と同時に謝りまくったワタクシでしたが、主催者並びに関係者や出演者のご好意により、その後無事に演奏する事が出来ました。

空気の良いところに集まって、自分達の出来うる範囲の中で楽しめ充実した時間を送る、という昨今の大型音楽フェスティバルから失われつつある何かを持ったこの素敵な催し、来年以降もまた開催され、更には出演できたら良いな、とこの文章を書きながら思っている次第であります。

さて他には何かご報告できるようなことが無いのか?というと、とり立てて大きな動きがあったわけでは....いや、シアターブルックのライヴアルバムが発売されました。これは先だってのツアー(6月頃)に行われたものから厳選、って2会場でしかレコーダーを回せなかったので新宿ロフトと新宿リキッドルームのものから抜粋したのですが、ライヴ演奏に並々ならぬ熱意を込めるシアターのエキスが詰まっております。歌の部分よりも圧倒的に演奏面が占める割合が高いですが、この時のツアーでもツアー中にアレンジが変わって行ったりして、全ての会場の音源を記録していれば面白かったのですが。

このときのツアー、大体何処も3時間コースという、最近のバンドとしてはあまり無い「やりすぎ感」がありますが、ついこの前の単発の新宿ロフトでライヴで、とうとう4時間に迫る演奏時間になってしまいました。さすがにこの時はバンマスのタイジ君も「背筋が痛くてもうこれ以上は出来ん」などといっておりましたが、あれだけの時間よく歌ってギター弾けるもんです。あんたは凄い。そして4時間、立っていないとはいえ全身運動を激しくしまくる沼澤さん、あんたも凄すぎ。でも4時間越えたりすると演奏できる会場や時間帯が非常に限られた事になりますね。もう少しコンパクトでも良いかもしれません。

そんなこんなの秋から冬にかけての出来事。他にも骨休めに伊豆に行ってシャボテン公園をエンジョイだとかありましたが、もう長くなりすぎましたので、この辺で....シャボテン公園はせっかくなので写真にてお楽しみ下さい。

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サボテン達と一緒に収まってみました。
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楽しい動物達が元気に暮らしていたりします。
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楽しい夢を見ているに違いない。
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凄い名前のサボテン1号
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凄い名前のサボテン2号
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目玉はやっぱりサボテン、いやシャボテンでしょう。
saboten2.jpg
シャボテン公園は愉快な公園です。

あ、そうだ、『COUCH』もめでたくトキオラ・レコードというところから12月3日にアルバムが発売されることになりました。よかったら聞いてみてください。ではまた。

投稿者 admin : 2003年11月12日 10:35