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2007年6月20日

Allen Hindsと塩次伸二

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塩次伸二アレン・ハインズの共演がロサンゼルスのLa Ve Leeで実現した。京都からの予期せぬ強力なゲスト出演に、リハ無しの即興であったが、観客はもちろんのこと、La Ve Leeのマネージャーのカリーナも店員達も目を丸くし、大喜びとなった。この日の映像は近いうちにReality Web Videoに掲載したい。
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投稿者 admin : 11:42

2007年6月13日

塩次伸二

LAにレコーディングに来られた塩次さんとお会いした。30年前バンドコンテストでよく審査員をされていた憧れのギタリストにこういう形で再会できるとは思わず感激した。本当に温和で優しい方である。
早速昨晩は、老舗のクラブ Baked Potatoに出演したBudda Headsというブルースバンドのライブに飛び入り出演され、名ギタリストAlan Mirikitaniとのギターバトル、こちらの観客を大いに沸かせた。
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来週にはLAのもう1つの老舗クラブ、La Ve LeeAllen Hindsライブで、飛び入りで弾いて頂くことになった。この2人の共演も楽しみだ。どちらのライブ映像もReality Web Videoで紹介したい。

投稿者 admin : 12:09

2007年6月 3日

少林寺拳法マスター、倉本利夫さんの葬儀

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6月2日に、ロサンゼルス・ダウンタウンにある東本願寺で倉本さんの葬儀が行われ出席した。享年58歳だった。心臓発作で倒れられて、約50日間ご家族や友人などの懸命の看護で一時回復されたが、5月24日、力尽きて他界された。ショックだったが、素晴らしい方だったのでここで改めて紹介しておきたい。

葬儀では、気丈に振舞われる奥様と高校生のお嬢様のお2人にかける言葉も無かった。少林寺拳法のお弟子さん達の弔辞と、お嬢様の映像プレゼンテーションでは泪が止まらなかった。

少林寺拳法普及のために、アメリカで頑張っておられる倉本さんの生き様はロサンゼルスに住む多くの日本人に感銘を与えた。彼の強さ、優しさは、流派を超え、空手、柔道、剣道など他の格闘技の皆さんにも影響を与えたと聞く。最近ではアメリカで最も読まれる Black Belt(倉本さんの記事はこちら)に掲載されたり、LAPD(ロサンゼルス警察)で指導したりとアメリカ社会に認知され今後のご活躍を楽しみしていた。倉本さんが七段に昇格された時の祝賀会の様子はこちら


彼のハリウッドでの一番弟子は、ミュージシャンでもありマイケルジャクソンのアジアツアーを成功させた敏腕音楽プロモーター、マネージャーでもあるBlue Johnson(ブルー・ジョンソン)である。(Blueのインタビューはこちら
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倉本さんの所にはブルー・ジョンソンだけでなく多くのプロミュージシャンが出入りしていた。その中の一人、David Garfield(インタビューはこちら)とPhil Perry が作った曲、"Deep Within Each Man" は少林寺拳法のテーマ曲であったとは最近知った。2004年にリリースされた "I am the cat, .....man"というアルバムに入っている。(このアルバムからの数曲をこちらで聴ける)
"Deep Within Each Man" のレコーディングミュージシャンは下記の豪華メンバーであった。
Vocal: Phil Perry & Paulette Browne
Keyboard: David Garfield
Guitar: Steve Lukather(インタビューはこちら
Bass: Nathan East
Percussion: Lenny Castro
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この曲を聴きながら倉本さんの事を色々と思い出していたが、自分の夢を大きな声で語られ、それを58年でほとんど実現された方だった。東本願寺の導師が葬儀で言われていたが、仏教で言うところの、「完全燃焼」された方だそうだ。命の長さではなく、限られた命を完全燃焼するという生き方ができれば良いと思った。

葬儀では、日本人ではない、仏教徒ではない多くの列席者が、慣れない手つきで顔の前に手を合わせ、拝んで焼香をし泪を流し、東本願寺の導師の英語の話に感動していた。敬虔な仏教徒ではないが、一神教で同じ中近東発祥のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教とは仏教は一線を画すと思う。現在のご時世、こういう東洋的な思想が改めて見直される時期の様な気がする。

倉本さんが生前お話された中で興味深かったのが、名プロドラマー、ビニー・カリウタがドラムのたたき過ぎで腱鞘炎になったのを直した時の話だった。少林寺拳法では相手を倒す技も教えるが相手を救う技もあると。LAPD(ロサンゼルス警察)に請われて倉本さんが指導を始めたのも、一方的に相手を殺傷する技術を教えるのではなく、日本の格闘技の背景にある東洋的な思想も教えると聞いた。そういう所に多くのミュージシャン達も魅かれるのであろう。

倉本さんのことは決して忘れない様にしたい。アニメWalking Tourをまた引っ張り出して見てまた泣く。

倉本さんの日本語インタビューはこちら

投稿者 admin : 16:16

2007年6月 2日

アメリカの大学の卒業式

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娘の卒業式に出席した。日本のと比較すると(と言っても随分前の話だが)、ずいぶん違う。いくつか気づいたことを書き出すと;
(1)屋外でやる:4pm頃から屋外の特設会場に学生や父兄が集まり出し、写真撮ったり、土産物買ったりが始まり、式は6pm頃から2時間程度。ビーチに行く様な格好でしっかり日焼けする人もいる。
(2)まずは国歌斉唱で始まる: Music専攻の男女2人の卒業生によるアカペラ。大変上手く感動する。
(3)卒業生は一人ずつ前に出て、名前を呼ばれ、学長や教授と握手をするが、卒業証書はもらわない。それは後日郵送とのこと。
(4)ガウンはレンタルで、卒業式のあくる日に娘は学校へ返しに行った。
(5)帽子とタッスルは$38で購入しなければならない。タッスルの色が学部によって異なる。
(6)壇上はパフォーマンスの場と化す。壇上から卒業生が観客先へ向かってクラッカーを上げる人もいた。
(7)応援する父兄のパフォーマンスも凄い。自分の子供の名前が呼ばれるとトランペット、爆竹などで大きなノイズを発生。目立ちたがり屋が本当に多い。
(8)待っている卒業生達の間ではWAVEが始まり、シナリオの無いパフォーマンスが延々と続く。およそ厳粛なムードは一切無し。
(9)商魂たくましい大学:記念Goods(ぬいぐるみ、Tシャツ、マグ、首飾り等々)が飛ぶ様に売れていた。また大学に$500単位で寄付した人には記念碑に名前が載る。結構申し込む人がいる。卒業生の親には、卒業案内キット(卒業したことを証明するレターのコピーと各種写真がセットになっている)が売られ、それを大量に買って親戚や友人に配付する人達も多いそうだ。
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あまりにもあっけらかんとした卒業式で、泣けることを期待したが肩透かしを食らった。
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投稿者 admin : 08:35