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Dr.Z インタビューその2

The ToneQuest:「Rock & Rollのホーム、オハイオ州クリーブランドへ飛び、Dr. Zにインタビューした模様の第2談を下記の通り報告します」(一回目はこちら

TQ: それでは、それぞれの製品について詳しくお話をしてください。 読者からの指摘によると、アンプから期待通りの良い音を出そうとするといつも共通のフラストレーションがあるそうです。 まず、素晴らしい外観のアンプに魅せられ購入します。 そして家へ持って帰ると、アンプの音が大き過ぎたり、エフェクターを通して音を調整しなければならなかったり、期待通りの音が出なかった、という声をよく聞きます。 この問題を解決されたとお聞きしましたが?

Dr.Z:「はい、そうです。 100席程度の規模のクラブで演奏するバンドの75%が、使い易いサウンドレベルとボリュームは何かと言うことから研究をスタートしました。 よく使われる38Wがキーポイントだと判りました。 そこでまず38Wのインプットジャックは、どうすればいいのかから考える様にしたんです。 38Wで充分なパワーが得られます。 38Wあれば素晴らしい歌う様な充分なディストーションが得られます。 そして、GIGで演奏をするための充分なクリーンなヘッドルームも得ることができます。 もう一つ判ったことは、38Wではほとんど多くの人にとっては音が大き過ぎるということです。 ほとんどの人は仲間と演奏を楽しみ、家へ帰ってからもライブのスリリングを味わいたいんだけど、家族はいい迷惑だよね(笑) だから、18Wの「Carmen Ghia」のアンプを開発しました。 この小さなアンプを使った人はみんなびっくりしたみたいですね。 だって、たった2つのつまみで、あんなエネルギッシュなハーモニーが得られるんだから。 とにかくシンプルで、頭を使う必要なんか無いんです。 ギターをセットして、ボリューム調整して、それでもうゴー。 でも、「ベッドルームアンプ」ではないのです。 前に出てくる迫力、パワー、それと豊富なローエンド。 小さな場所なら充分にGIGにも使えます。 Carmen Ghiaは感動を与えてくれるアンプです。 どこでも使えて、そして誰も音がでか過ぎるとあなたを白い目で見なくなるんです。 
次に、MAZ Jr.を作りました。 2本のEL84使用で、ネガティブフィードバック無しで、マスターボリュームとカットコントロールに加えて、リバーブが調整できます。 シングルの12インチのコンボか2X10インチのコンボがあります。 これは、MAZ 38とはデザインが違います。 リバーブ回路とフロントエンドは同じ物を使っていますが、むしろ、Carmen Ghiaに似た設計で、たぶん、22Wから24W程度だと思います。 ネガティブフィードバックなしで、すばらしいローレベルディストーションがマスターボリューム調整で出て来ます。 2X10インチではたいへん効率のいいスピーカーを使用していますし、1X12インチでは、 CelestionのGreenbackを使っています。 あわせて、前にお話した、レンズ技術をキャビネットを組み立てる際に使用していますから、たいへん迫力のある音が出て、なおかつハーモニーはそこにあるって感じです」