Karina Pisto (La Ve Lee) インタビュー

Photo by Hiroshi Mochizuki (Copyright 2002 Hiroshi Mochizuki)

ロサンゼルスの老舗ジャズクラブの一つとして連日有名ミュージシャンが出演する La Ve Lee。 ミュージシャンの溜まり場でもあるこの店には観客としてプロミュージシャンが多く集まります。 名物女性マネージャーの カリーナ・ピストさん(Karina Pisto)にお話を伺いました。 彼女はミュージシャンの間で信頼が厚く、また実は彼女に会いに来るお客さんも多いそうです。
La Ve Leeのサイトは下記をどうぞ。
http://www.laveleejazzclub.com/

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PCI:今回は日本の多くの方々に ロサンゼルスの有名ジャズクラブ、La Ve Leeを知って頂こうと思います。 
まず La Ve Leeのオーナーについてですが、あなたがオーナーですか?

Karina:いいえ、私はクラブの経営を任されていますが、オーナーは別の人です。 Surenというモスクワから来たロシア人です。 私の友人でもあるんですが、いい人ですよ。 彼はギターも弾くんです。 モスクワではプロミュージシャンだったそうです。

PCI:オーナーのSurenは今はロサンゼルスに住んでみえるんですね?

Karina:そうです。 彼は1999年の9月にこちらへ来てこのLa Ve Leeを買ったんです。

PCI:では、その前は La Ve Leeはどうなっていたんでしょうか?

Karina:1978年に La Ve Leeはジャズクラブとして開店したんです。 最初のオーナーは 1978年に La Ve Leeという名のハンバーガーショップを買って、それをジャズクラブに改造したんです。

PCI:La Ve Leeというハンバーガー屋だったんですか? この同じ場所にあったんですか?

Karina:そうです。 この店の奥の方を見ると当時の建物の軒先が残っています。 あそこまでが当時の建物だったんです。 小さなハンバーガーショップだったそうです。

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PCI:その当時の建物をそのまま使っているんですね。 

Karina:そうです。 ジャズクラブを始めた前のオーナーが3回ほど建て増しをして拡張しました。 今座っているところは当時駐車場だったんです。

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PCI:なるほど。 そして1999年にモスクワから来た現在のオーナーがこの店を買い取ったという訳ですね。

Kaina:でも私はその前のオーナーが所有していた頃からLa Ve Leeにいました。 1993年からここで働いているんですよ。

PCI:そうですか。 マネージャーとして店の切り盛りも任せられる様になったのはいつからですか? 

Karina:1996年からです。 

PCI:あなたのことについても少し教えて下さい。 あなたもロシア人でモスクワから来られたと聞いていますが?

Karina:はい、1991年にモスクワから来ました。

PCI:どうして La Ve Leeで働くことになったのですか?

Karina:モスクワにいた頃からケヴィン・レトー(Kevyn Letttau)のファンだったんですが、彼女がLa Ve Leeに出演してたんで見に来たんです。 その時にLa Ve Leeの前のオーナーやスタッフ達に会い意気投合。 前のオーナーからここで働いてみないかと誘われたんです。 丁度仕事も探していたんでOKしました。

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PCI:それが1993年のことですね。 その頃からLa Ve Leeには連日有名アーティストが出演していたんですね。 ところで La Ve Leeというのは何語で何という意味なんでしょうか?

Karina:ヘブライ語で "For me and For her" あるいは "Mine and hers" という意味なんです。

PCI:こちらでもその意味を知らない人多いですよね。 誰に聞いてもLa Ve Leeの名前の意味知りませんでしたよ。

Karina:そうですね。 イタリア語かフランス語と思っている人が多いようです。(笑)

PCI:1993年にこの店に来られてから多くの有名アーティストがここでプレイされたと思いますが、特に印象に残っているライヴとかはありますか?

Karina:本当にたくさんのアーティストが来てくれました。 ステージだけでなく、観客としてもたくさんのアーティストが来てくれたんです。 スティービー・ワンダーもよく来てくれ気軽に歌ってくれました。 アルジャローとは仲良くしていただき、いつもLa Ve Leeのことを気にかけてくれました。 たくさんエピソードあり過ぎて今すぐ思い出せないのですが、シーラE、デュオンヌ・ワーウィック、チャカ・カーンなどのライヴが今でも鮮明に記憶に残っています。 

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PCI:これだけ有名になりますと出演させてほしいとミュージシャンからの要望も多いと思いますが、どの様に出演スケジュールを決めているんですか?

Karina:それが大変難しいことなんです。 ミュージシャンの評判や音楽のジャンルなどをチェックし、後は店の今の客層を曜日ごとにチェックし決めています。 例えば金曜日や土曜日だとカップルの食事をするお客さんが多く、ハードな音楽よりちょっとロマンチックな音楽の方が喜ばれるとか、考えなければなりません。 やはり売上を伸ばすにはどうしたらいいか、マネージャーとしては一番苦心するところです。

PCI:そうですね。 食事も出す訳ですから音楽の好みだけでスケジュールを決める訳にはいきませんね。 

Karina:そうです。 やはり正直言って儲けることが最優先です。(笑) 儲けないことには結局お客さんやミュージシャンに喜んでもらえることはできませんから。

PCI:食事は何がメインなんですか?

Karina:地中海インターナショナルとでも言いましょうか、イタリア料理、ギリシャ料理、そしてレバノン料理のミックスです。 それほどたくさんの種類はありませんが Good Musicを聴きながらGood Foodを食べられますよ。

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PCI:日本人には珍しい料理も多いのでトライしてみたいですね。 さて、ライヴ音楽のジャンルは特に的を絞っていますか?

Karina:あまり限定せずに色々なジャンルの音楽をカバーしたいと思っています。 特に力を入れているのはラテン・ジャズ、ブラジリアン・ジャズですね。 グラミー賞を受賞したポンチョ・サンチェスは今でもよく出演してくれます。 ロサンゼルスでは人気の高い音楽ですし、もともとLa Ve Leeはブラジリアン・ジャズのライヴハウスとしてスタートしたんですよ。

PCI:1978年にLa Ve Leeがスタートした時からですか?

Karina:そう、1978年からしばらくは La Ve Leeはブラジリアン・ジャズのライヴで有名だったそうです。 ラテンジャズをサポートするのはその時からの伝統ですね。

PCI:最近ではフュージョン・ミュージシャンのライヴも多い様ですが、これはお客さんの好みが少し変わってきたのでしょうか?

Karina:最近は若いミュージシャン達がお客さんに増えて、スコット・ヘンダーソンやビニー・カリウタなどが出演するライヴが人気を集める様になりました。 

PCI:この辺りにはたくさんのジャズクラブがあり生き残りの競争が激しいと思いますが、どうやってこうして繁盛を続けられているのでしょうか?

Karina:La Ve Leeはミュージシャンにとって大変居心地のいい場所なんだと思います。 他のクラブで出演したミュージシャンが皆そう言ってくれます。 

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PCI:なぜLa Ve Leeはそんなにミュージシャンにとって居心地が良い場所なんでしょうか?

Karina:私達のスタッフは皆ミュージシャンにフレンドリーで、ミュージシャンを好きで尊敬しているんです。 だから演奏に来るだけでなく、多くのミュージシャンが観客としていつも集まるんです。

PCI:あなたの人柄が大きく影響しているのだと思います。 実際多くの人達がこの店へあなたに会いにくるのではないでしょうか。 ここへ来るといつもプロミュージシャンに会えますよねえ。
"La Ve Lee is Communication Place for musicians in LA." ですね。

Karina:それ大変気に入りました。 今度から使います。(笑)その通りです。

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PCI:有難うございます。(笑) 個人的に好きな音楽は何ですか?

Karina:Good Musicならジャンルにこだわらず全て好きです。答えになっていませんかね。(笑)

PCI:いやよく分かります。(笑) では、若手ミュージシャンで今注目している人がいれば教えて下さい。

Karina:ガブリエラ・アンダース(Gabriela Anders)という女性シンガーですね。 ラテンジャズシンガーですが彼女の美しい声は信じられないほど素晴らしいです。

PCI:一度チェックしてみます。 日本の読者からもLa Ve Leeの問い合わせがよく入る様になりました。 最後に日本の読者へメッセージあればお願いします。

Karina:最近では日本のお客さんが増えています。 そして日本のお客さんは音楽とミュージシャンをリスペクトしているのがよく分かります。 私もそんな日本の音楽ファンの皆さんをリスペクトしています。 また若い日本の学生さん達がここへ音楽の勉強をしに来ています。 そんな人達も是非応援したいと思います。 日本でももっとLa Ve Leeのことを知ってもらえる様になれば嬉しいです。

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PCI:うちのサイトで紹介することによって、もっと日本のお客さんが増えれば嬉しい限りです。

Karina:大歓迎です。 ロサンゼルスに来られたら是非お立ち寄り下さい。 お土産のレアなT シャツも売ってますので。(笑)

PCI: 有難うございました。

La Ve Leeの人気は彼女の魅力と人柄も大きく寄与している様に思います。
お店で彼女を見かけたら話しかけてみてはどうでしょうか? La Ve Leeがミュージシャンの溜まり場になること分かる様な気がします。
インタビューが終わる頃、この日のライヴのセッティングが始まりました。 下記の豪華メンバーでの演奏でした。 
Jeff Richman (Guitar), Gary Novak (Drums), Jimmy Earl (Bass) , John Beasly (Key Board)
ライヴレポートはこちら。
今晩も平日にもかかわらず超満員でした。 Karinaは大変商売上手でもあります。(10/2/2002)

 
   
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