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2004年8月30日

特別号:Tomo's News

私事で申し訳けありませんが、僕の娘のサマンサのエキサイテイングなニュースがあります。

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サマンサは、現在8歳になり、この度アメリカを代表して今年11月23-27にドイツのリーサで行われるワールド・ショー・ダンス・チャンピオンシップに行く事になりました。このようになったのもサマンサが今年4月に各地区で行われたダンス・コンペテションのヘッドライナーにてU.S.チームにノミネートされました。そして7月8日に行われたIDO インターナショナル・ダンス・コンペテションでサマンサを含む5人のグループが"Thoroughly Modern Millie" というナンバーをパフォームしてアメリカ各州でノミネートされた全てのグループの中から見事に1位になりました。

サマンサは、U.S.A.ダンス・チームを代表するダンス・エクスポロージョンというダンス・スクールに在する19人の女の子の中で一番最年少です。選ばれた3つのグループがありまして、それぞれ8歳から17歳です。彼女たちは、アメリカのマサチューセッツ州のデダムという市にあるダンス・エクスポロージョン・パフォーマンス・チームに属して地区予選からナショナルなレヴェルまでコンピートします。彼女たちは最大の努力を尽くして、毎週大体10時間程ダンスの練習していながら、普通の学校の勉強もかなりのレヴェルをキープしています。

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このチームは、今現在$45,000ドル費用、これは、19人のダンス・パフォーマー、19人の母親、ダンスの先生2人のドイツへ行くためにかかる費用を個人によるスポンサーシップも含めてあらゆる募金運動を毎週がんばってやっています。もし僕の娘のサマンサのために個人的なスポンサーになりたい方がおられましたら、僕にE-mail music@tomofujita.com ください。

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サマンサとサマンサのダンスの先生です。

どんな金額の募金も大変有り難く思いますのでよろしくお願いします。
詳しいイベントの情報は:www.ido-dance.com

では、暖かい応援をよろしくお願いします。
トモ藤田

トモ藤田のWebsiteはこちら

投稿者 admin : 14:08

2004年8月25日

第9回:ライヴしかないで!

もう夏休みが終わろうとしてますが、皆さんどうでしたか? この夏は、エンジョイされましたか? 日本は、ほんま凄く暑かったそうですね。ボストンのほうは、今ちょっと涼しいぐらいです。

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今回は、ライヴの演奏の話をしましょう。ライヴの経験は、1回のライヴで何十時間いや1ヶ月ぐらい練習したのと匹敵するぐらいの効果、威力があると思います。でもこれはライヴすることだけではなく、もちろんライヴを見る事からもいっぱい学ぶ事ありますね。ですからライヴが自分のバンドとか実際にできなくても良いライヴをたくさん見て、その場でしか経験できないサウンド、グルーヴなどを体で感じて欲しいのです。もちろん練習も楽器をこなす上では大事ですが、技術的にうまくなることと=楽しい演奏ができることはちょっとちゃうと思います。なので練習の時間とかこだわる人たまにいますがナンセンスです。

僕自身の経験の話をちょっとしますね。僕は京都に生まれ、育ちました。ひとつ隣の道に”拾得”ってライヴハウスがあって子供の頃からココから何か音がするんで興味持ってました。ちょうど僕が中学1年生になった頃から拾得へ行くようになり、いつの間にか拾得でバイトしてる人たちと友達になり、拾得が僕の”遊び場”になってしまいました。とても自然でしたね。

ここでは、いつも塩次伸二さんのバンドを見に行きました。毎月1回ライヴされてて毎回いろんな方とセッションされてました。毎年大晦日はウエストロードのホトケさんや山岸さんのセッション見に行ったり。ここで発見したんは、山岸さんがセッションで" Take the A train”弾かれてそれまでは山岸さんのことブルースギタリストとしたイメージが強かったんですが、ジャズっぽいこともかっこいい、大事やなとこの大晦日のライヴで学びました。

伸ちゃんのライヴでもいっぱい曲、コード、フィール、ソロの盛り上げ方、ブルースの奥の深さを学びました。もっとラッキーなことに去年日本で伸ちゃんとライヴツアーをさせて頂き、これは今まで憧れのギタリストと一緒にステージに立てたことが今だに凄い経験になりました。グルーヴにしてもこれだけ”アメリカ” のサウンドを感じるギタリスト、素晴らしいと思いました。

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塩次さん、ベースの清水興さん、ドラムの堀尾哲二さん

今だに印象なのは、京都のラグでスロー・ブルースを弾かれた時、僕のソロの後、伸ちゃんのソロとなり、僕はニコニコしてコンプしながら見てましたが、伸ちゃんが椅子から腰を上げて1音キューンってベンドされたらもう誰も勝てない凄いもんがありました。1音で”水戸黄門効果”
でしたね。ハハー参りました。(笑)今までいっぱい凄いギターリスト見ましたが、日本人ブルースギターリストでは、塩次伸二さん、1番です。ほんま凄い! 見な損です。

この他にこの頃京都には、イタチ、ジャマイカ、レイダウンとか京都には、ファンク、ソウル、ブルースがあったんで僕にとっては凄い経験となりました。もちろん僕自身ギター好きなんで練習しましたが、でもオーデイエンスとしてのライヴ体験があってこそ今の僕が存在すると思います。イタチは、宅間さん(今の僕のマネージャー)にもカールトン、クルセイダーズ、アース・ウインド&ファイアーとか、ファンキーなギターいっぱい教えてもらいましたし、バンドを友達とおっかけてて、こんな僕でもかわいがってもらったし、そういう関連がまた良い影響頂いたと感謝しています。これも話すと長いですが、また後に話したいと思います。イタチの後、僕は86年にボストンへ宅間さんは、トップスとしてメジャーデビューされて(これもホント凄い!)でも10年後なんと京都で再会しました。(これまたラッキー!ほんと幸せ!)

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ポール・ジャクソンと

ライヴのポイントは、演奏する側とオーデイエンスのコミュニケーションです。僕自身の経験から伝えると、ライヴ会場で音だしする時とライヴ会場にお客さんが入ってるのは全然違います。これ当たりまえですが、この時点で1音弾いただけでもそれがお客さんに伝わって、それが何らかの反応となって僕に、またバンドに返ってきます。要するにエナジーオーデイエンスからを頂くのです。ですから僕が弾ける実力はそこそこでも(10としたら)、オーデイエンスの反応で自分の演奏が20ぐらいにジャンプしてしまいます。ライヴの楽しみは、その場でないと出てこない事、弾けない事、思いつかないことが、ライヴによってドンドン生まれます。ほんまライヴ好きです。まとめますと、演奏者が弾く、オーデイエンスの反応、エナジーもらい演奏が熱くなる、これが繰り返しとんでもない状態になる(良い意味で)。人生が豊になる。

僕のバンドは、今トリオで毎回同じような曲もやりますが、その日によってイントロを変えたり、テンポ、ソロの長さ、流れも変わります。これは裏ライヴテープとか聴いてもらうとよく分かりますが、このジャム的な要素も好きです。反対に、楽曲として演奏する場合と、何もないとこからいきなりジャムやって始めることもあります。もちろんある程度ネタがあって、コミュニケーションもできないと電車が脱線しますが、僕のバンドでは後半のセットでこれよくやります。何が起こるか分からない楽しみがありますね。ブルースとかやと3つコードがあるんでそれを弾くと一応フォームになって、、、なんとかなりますが、まあその反面ある意味ブルースでハプニングさすのは難しいですが。話がずれましたが、ジャムは、僕は”1発もの”好きです。この世で一番難しいコード進行と僕は思っています。なぜなら進行はひとつなんである意味、何かモチーフ、関連性がないと、いくらたくさんスケール弾いても面白くないと思います。でも言いたい事がはっきりしてたら、マイナーにもドミナントにも自分で変えられるのでこんなに自由なグルーヴはないですが。

で今思うと最近はギター、バンド、音楽やっててネット、CD、ダウンロードなど情報が豊富すぎて良いような悪いような(これについては次回書きましょう)便利すぎるとある意味よくないような。昔のようにレコードがあって、ライヴがあって。レコードで聴いたらそれをライヴで見たくなる。ライヴで見た音楽をレコードで聴いてみたい。僕のいいたことは、練習ばかり考えないで、もっと外へ出る、ライヴを見て影響されて欲しいです。このライヴからの(演奏だけではなく見る事も)影響は、情報や知識とは違ってずーっと一生自分の体の中に残りますから非常に大事です。大きなアーテイストもみんな演奏経験よりもコンサートやライヴの行った経験があります。なのでこれしかないです。カラオケ、自宅多重録音、マルチエフェクト、ライン録音とか何でもすぐにプラグインして音が作れるような世の中になりましたが、僕にとっての音楽、ギター、良いト-ンは、生のトーン、ライヴのサウンドです。

録音でもスピーカー・シュミレーター使ってラインの録音がポピュラーになってますが、これはいくらやっても”高級インスタントラーメン”にすぎないと僕は思います。もちろんそれでもいい人は、それで良いと思いますがそれに頼るにしても本物のラーメンの味=ライヴのサウンドを知って頂いてから、、、、そのような手段もオッケーやと思いますが。話があれやらこれらになってしまいましたが、世の中には、ほんま良いものがいっぱいある。もっと良いもの経験して欲しいということです。それから”ライヴ”です。生きた音楽、言葉では説明できない事です。CDとしてのスタジオ録音の音源とは違う、スタジオ録音では表現できないもんです。(これもまた話したいトピック)これからも僕自身、ライヴの演奏を大切にがんばっていきたいです。

今年は日本に行けませんでしたが、来年は、自分のバンドを連れて行きたいなあと思っています。最近は、サマンサのダンスの先生なんですがタップ・ダンスとのデユオをやったり、ギターのスラップで全部ユニゾンでやったり、ブルース・シャッフルやファンキーなグルーヴも全てインプロでやったりもしています。ポータブルのダンスフロアを持っていってライヴやってます。ちょっと変わっていて面白いですよ。やはりリズム、グルーヴの奥深さは、凄いです。是非ライヴへ来てください。

PS. 日本にお住まいの方、今月の宿題です。塩次伸二さんのライヴ行きなさい!
僕が日本にいたら毎月見に行きたいライヴのひとつです。
伸ちゃんは、ほんま素晴らしい! 日本の誇りです。
では、また来月。。。。。。。。。。。。。。。。

通信レッスンの生徒さんとのやりとりです。
何か参考、インスピレーションになれば嬉しいです。

Sさんからの感想。
こんにちは。Sです。最近メールの返事遅くなってすみません。我ながらレスポンス悪いかな?と反省しております。現在はプライベートの事や、休日返上で仕事をしたりと非常に忙しいのですが、でも努力して出来ない事はないと思うのでトモさんを見習って僕も仕事、プライベート、ギター、それぞれ頑張ろうと思います。今日は前回お願したレクチャーレッスンの感想並びに次回レクチャーレッスンのリクエストをさせていただきます。

先ずは前回レクチャーの感想です。
1.イヤートレーニングについて
僕は昔からコピーが苦手でした。レコードやCDの音が正確に聞き取る事ができなかったからです。一方で正確に聞き取る事ができる人達もたくさんおりますので、僕は自身の耳が良くないからしかたがないと考えていました。結果、良い耳というのは一つの才能だと思っていたのですが、最近ではトレーニングによってある程度まで伸ばす事ができると考えるようになりました。しかし、そうはいってもコード・ハーモニーから「カラー」をイメージすることは今まではできませんでした。比較的わかりやすいといわれるメジャー/マイナー(Major3とminor3の違い)であっても、単純に明るい感じ、暗い感じはイメージできますが、更にテンションが加わったりすると、元々メジャーだったのか、マイナーだったのかさえもわからなくなってしまう事があります。また、普通のメジャーコードでも、インヴァージョンが変わると同じコードでも響き方が違って聞こえるので、惑わされてしまいます。これはやはり聞くための基礎ができていないまま、いきなりコピーしようとしているから聞き取れないのであって、トモさんにレクチャーしていただいたように先ずは2つの音のハーモニーを「カラー」としてイメージする事ができるまで課題として取り組む必要がありそうです。ギターを「弾くこと」と同じくらい「聞くこと」にもエネルギーを注がないと駄目だということを、改めて感じました。
それからバークリー式の音程の呼び方(シャープはi、フラットはeを付ける呼び方)も勉強になりました。この方法はギターに合わせて歌う際とても便利ですね。でも発音は難しいです。Re(Major2)とLe(minor6)は英語ですと発音が違いますので区別できますが、日本語では同じ「レ」になってしまうので発音するのにも練習が必要です。確かトモさんの演奏能力シリーズの中にヴォイストレーニングのDVDがありましたので、これを買い求めて練習しようかと密かに考えています。ところで、この方法ですとminor2は何と呼べばいいのでしょうか?

2.Little Wingを弾いてほしい
これは僕の好きな曲ですので、弾いていただいた演奏を聞いて改めて感動しました。更に驚いたのは、何かをイメージしながら自由に弾いているという感じが演奏から伝わってきて、トモさんのイメージ次第で曲がどの方向に進むか予測できないので、どこまで聞いていても飽きる事がありません。聞きながら演奏を止めないでほしいと思いました。自分が聞いた事がある曲のイメージを自分の中で更に膨らませ、自分なりに解釈して曲にする事ができるなんて本当に憧れてしまいますが、これを目の当たりにすることができたのでとても参考になりました。ぼくも自由に弾けるようになることが目標ですが、先ずはトモさんにレクチャーしていただいた演奏をコピーすることから始めようと思っています。

3.エフェクター(Wah Wah Pedal)について
僕が所有しているべダルの中でもワウは特に好きなペダルなのですが、その扱いには最も手こずっています。今回のレクチャーの中ではワウの踏み込み加減を4 つのポイントに分けて練習するということでしたが、これはトモさんの書籍「驚異の奏法改革」にも掲載されていたかと思いますので、こちらも参考にしてみたいと思います。ただ、今回は時間の都合で充分な説明をうける事ができませんでしたので、次回のレクチャーの中で更に詳しく説明をいただければと思います。

次回レクチャーのリクエスト
1. エフェクター(Wah Wah Pedal)について(その2)
前回の続きといいますか、リズムやソロに合わせたワウの使い方とその練習方法。またそういった練習を重ねた結果どのような演奏をすることができるのかデモンストレートして頂ければと思います。
2. ピッキングでトーンを自在に操る方法について
ピッキングの場所や力加減でトーンが様々に変化すると思うのですが、これを身に付けたいと思っています。先ずどのような事に注意して練習すればいいのか、また様々なトーンを曲の中で効果的に使う方法などを教えていただきたいと思います。余談ですが、トモさんお勧めのJohnny AのCD買いました。トーンがとても気持ちいいですね。
3. Jazz Guitar入門
これは、もし時間に余裕があればレクチャーしていただきたいと考えたので、無理なら構わないのですが、入門者のためのJazzっぽいフレーズの弾き方を教えていただければと思います。Jazzってなんとなく敷居が高くて、今までそれ程たくさん聞いていませんでしたが、トモさんから送られてくるソーステープを聞いているうちに徐々に興味が出てきました。また、そうこうしている内にギターで弾いてみたくなってきたのですが、先ず何から始めたらいいのかわかりません。もし無理でなければお願いしたいのですが・・・

トモからの返事。
だいじょぶですよ。こちらもメールとかいくら返信してもなかなか追いつかないです。それぞれバランスが大事です。完璧にやろいうと思わない方が良いです。ある意味がんばる部分、心配しない部分のバランスが大事です。レクチャーの感想ありがとうございます。耳は、慣れですから才能ではないです。小さい頃から音楽、環境が良いと慣れが早いだけです。耳、カラー、全てこれはトレーニング次第で追いつきます。全く心配ないです。 これもカラーの小さい部分から。 Db、はC#として歌います。

今回、弾く事以上に聴くことの大切さ、難しさが分かって頂いて嬉しいです。聴くという動作はでれでも聴くことできますが、それをどうやって?効果的に? このポイント大事ですから、また詳しくやりますね。リトルウイングだけでなく曲は、生き物ですから生きた演奏ができないと僕は弾きたくないのでいつも集中力を大事にします。僕もこの演奏は自分で作ったものではなく人の影響によって作られたイメージですから同じように探されると良いです。自分なりに解釈というより人の影響によりそう自然にさせられ(もちろんそれを探る努力あり)ワウは、これまた弾き方次第で大違いです。また詳しくやりましょう。

レクチャーのリクエスト了解です。よく考えてからまた作ります。ジョニーのトランスクリプションのプルーフやってて思いましたが、彼はトーンによってヴォーカルのような響きでポジション選びますから、弾きやすいとか、これがスタンダードとかないです。ですからタブ譜をチェックするの大変でした。ジャズは、やはりコード、ヴォイッシングです。ちょうどジム・ケリーのコード、ハーモニーが理論敵なこと実際の演奏でやった演奏能力を先日制作したとこです。これが” 答え”のような便利なDVDです。例えば、6音のコード、5音のコード、4音のコード分かりやすく全て使えるジャズのコードリストアップされて、また曲にもなってて今までにないものです。もちろんジャズフレーズやってもいいですが、ハーモニーが聴こえないと全く無駄というかフレーズを丸覚えでそれがもし違うキー、ポジションになると全く弾けない状態になると思いませんか? フレーズをさっさっと覚えると簡単なんですが、ジョー・パスのように自由に後々弾けないんで、てっとりばやくやるとそれなりに後で返ってきます。 ポイントは、ジャズはハーモニーです。それが把握できるとその弾きたいフレーズがハーモニーに影響をされて自然に弾きたくなるんです。今回のレクチャーもお任せください。
トモ

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