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2004年5月10日

第6回:最高の練習機材(その1)

皆さん、トモ藤田のBBSにも書き込みありがとうございます。僕は、テレコで録音、再生、確認、練習のパターンが好きですがまず誤解のないようにしたいんですが、これはぼくの好みで言っていますから、デジタルやMDが悪いとか言っていません。ある意味でMDとかは便利ですが、でも便利な面、必ずその分あとで不利がやってくることがります。これが”トーン”です。でもテレコといっても色々ピンキリでリミッターの入った最悪の音、音が歪む。音のこもるものもあります。全て自分なりの ”宿題”=”リサーチ”が必要。後で説明します。

まず僕の練習機材は、パナソニックのモデルが RX-FS430というやつでその前はソニーのを持ってましたが(音が少しこもる)パナソニックのは、値段は$39、99でした。なので3台買いました。(笑)今考えると10台ぐらい買っとくべきやったと思います。チューブも自分が一生使えるだけ買おうと思ってます。(笑)いつもアホな事考えていますが(笑)

どうやって選んだか? いろんなお店を3軒ぐらい自分のテープをいくつか持って(ひとつは録音されているものを再生として、ひとつは空テープを録音&再生チェック用)で実際にお店でテレコにしゃべって感度がいいか? リミッターが入っていないか?(音が割れないようによくついてますが、これがあるとニュアンスが分からないから良く無い)これが大事です。何をポイントに選んでいるか? ”サウンド”なんです。ほんと僕のテレコの音は”リアル”だと皆さん言います。ほんとそのままです。という具合で自分で調べて買いました。日本は、この点MDとかアメリカ(やっと今みんな持ってますが)の何年も早くMDが流行っていたんでテープがその反面忘れられるとうか? 困ったもんです。だからテレコのチョイスも少ないですよね? 小さい会議用のテレコとかあるようですが普通のがあると練習、作曲もはかどりますが。あとレヴェルは、オートマテック・コントロールACビルトイン、って書いてあります。ノーマルテープ、クロムが、とか書いてありません。そんな事気にしないでやってました。(笑)でもこれテープレッスンを始める少し手前から使っていますが全然壊れないです。(95か96年あたりから)僕の通信レッスンの生徒もMD使ってた人もトーンの違いに気がつきソニーのテレコ買った人が多いですね。これはなかなか良かったです。

ところで、ライヴのほうは、ソニーのウオークマンタイプのTCS-580Vというやつで$100ドルちょいぐらい? ECM-717の外部につける小さいマイクは、日本で6000ー8000円ぐらいやったと思います。マイクはこれぐらいで十分です。感度が良く過ぎるとキラキラするかも?
でもマイクは安いのはよくないでしょう。6000円から10000円ぐらいの間でいいと思います。MDと録音を比べると、まずドラムの音の”音の深さ”が全然違う。MDだときれいすぎる感じでどうしてもペラペラします。ルームの音がちゃんと録音できないですね。ノイズなんてトーンのほうが大事なんで多少気にしないです。ですから毎回ギグでは、このウオークマンタイプのテレコを持っていって4曲ぐらいやったら回りを気にせずカセットを裏にセットします(笑)

録音した分を”裏の裏テープ”として自分で販売しています。これがまたよく売れるんです。(笑)買って頂いたからありがとう! ライヴのはこんな感じですが、練習用は、やっぱりすぐに録音、すぐにプレイバックしてチェック、合わすことが目的なんでその操作に時間がかかるとだめやと思います。だからテレコを使っています。昔のミュージシャンもリハーサルからライヴ、練習はテレコやったんで、僕にとってはとても効果的で素直で、弾いたことそのままって感じです。いつもメロデイー、ソロなどを録音してそれをプレイバックしてリズムの練習するんですが、もしテレコが無かったらフレーズもリズムもパターンの羅列になったりで、練習すればする程同じパターンを繰り返すから、インプロとしての反応、効果ががない? やっぱりただ一人で録音しないで弾くと弾く事で精一杯でなかなかタイムやフォームの細かい部分に気がつかないことが多いです。そうすると結果は、”いい感じだ”みたいに終わってしまいます。弾いてそのまま。その点テレコは、正直に自分の弾いた演奏を聴かせてくれます。なので自分で第3者の立場で自分の演奏を正しく評価することができます。ですからほんとこのテレコには、大変お世話になりました。真剣に感謝してるんでいつもギターのクロスで拭いているぐらいですよ(笑)もちろん僕の通信レッスンは、このテレコに向かいデモ演奏&レクチャーやっています。なんでこのテレコは、僕にとって”宝もの”なんです。ほんま。いつもきれいにします。(笑)

最初のコラムにも練習用アンプについても語りましたが、最近とてもいいアンプ、スピーカーのキャビネットを作る方(Bob Burt)を紹介してもらい僕とJohnny Aに同じキャビネットを作ってもらっています。Vタイプの12インチ2発と12インチ1発のキャビネットです。Vタイプは、スネークスキンです。

ボブは、フェンダーのデラックスのような小さい12インチ1発のアンプが好きなので彼に練習用をアンプの話をしたらボブのアンプを作ったClay Jonesという人が僕に練習用アンプを作ってくれるので今からこれもとても楽しみです。今の段階では、10ワットあたり考えています。
(ところでジョニーも最近エミネンスを気に入り僕と同じSwamp Thang使っています。)

僕は、Swamp Thang 150 watts,ボトムがとても太い良い音します。 Screaming Eagle 75 wattsは、トップがとてもきれいでファンクのリズムとか、またブルースにも良いです。 The Tonker 150 wattsもパンチのあるトーンで少しセレスチョンよりのトーンですが良いですね。どれも僕にとってファンク、ジャズ、ブルースとスタイルに関係なく表現しやすいスピーカーです。僕の通信レッスンの生徒も何人かチャンプ12をゲットしてスピーカーを変えたらかなりピッキングのニュアンスが聴きやすくなりタッチもすぐによくなりました。やっぱりスピーカー大事ですね。

最近、僕の通信レッスンの生徒や演奏能力のファンの方々から練習用アンプについて質問が来るので色々いい方法を考えています。皆さんステージアンプとかお持ちでも自宅に練習するアンプない方が多いのでやっぱり良いアンプが練習する時からあったほうがステージで演奏する時のためにもベターです。

もひとつだけ、僕の友達のホームページで、彼のスタジオ(ライヴハウスのような)でライヴを録画してそれを発信しています。僕のソロ・ギターパフォーマンスのDVDは、5/19から24まで無料で見られます。20分ぐらいのセットを2回やりました。ファンクのソロ、ワウのグルーヴソロ、ジャズのスタンダード、フィールで弾くブルース、是非見てトーンを味わってください。その後DVDとして販売の予定で考えていますが、興味のあるかたは僕にメールください。限定で作るかもしれません。

では、今月もギター練習がんばってくださいね。
トモ藤田

いくつか写真を、

アメリカのきれいな青空。天気のいい日は、眺めているだけで気持ち良いです。(写真をクリックすると大きくなります。)


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家の前です。いつも子供たちと散歩したりしてます。グリーンの小屋は全部うちのです。

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最近の改築アップデイトです。もう少しですね。 (写真をクリックすると大きくなります。)

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マイケルです。 (写真をクリックすると大きくなります。)
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僕のギターです。67年の335です。カールトンに憧れて
新聞配達やって買いました。

また少し通信レッスンの生徒さんとのやりとりです。参考になれば良いです。もちろん生徒さんには了解を得ています。

(Mさんからの感想)
トモ先生
初回のレクチャー聴かせていただきました。あらためて演奏能力1の重要さを痛感いたしております。全体を通しての感想は今回の内容が私の理想であり目標でもあることを確信しました。もっと言うと私がエキサイトかつ引き込まれるツボの輪郭がみえてきた感じです。具体的にはソロはシンプルでコード進行が聴こえる、グルーヴは1発もののリズムギター要するにシンプルなものにより惹かれると思います。しかしながら先生のおっしゃるとおりシンプルはとても奥が深くトーン、タッチ、フィーリング、ダイナミクス等やはり一番難しいとも思います。私の課題はまず少ない音数での表現の方法です。(ベント、ヴィブラート、スライド含む)先生のおっしゃるR.3.7のコード進行で歌いながら音楽にしてみる(メトロノームなし)これはやってみて楽しいです。正直演奏能力1では私はこの項目よりCat walkのリズムを練習していました。これからはドミナント7th,マイナー7th, メジャー7th,のパターンを歌いながらやってみようと思ってます。一緒に送っていただいたバークリーの資料も大変参考になります。ドミナントは 1.2.3で押さえていたのを2.3.4で1をミュート用にした方がよりミュートがしやすいです。
さらに興味があるのが4.8.16分のリズムトレーニングです。ここの部分ではスイングのリズムの重要性を知りました。なんとなくですが、16分の基礎はスイングというのが解りそうです。演奏能力3で情報が十分載ってるのですが、やはり好きな所しかしない、目が優先してしまう等あります。レクチャーは音源と解説なので耳の感覚を鍛えられると思います。それと何より意欲がでます。以下乱文失礼いたします。
感じたこと。
1. チューブアンプの重要性
2. R.3.7のコード進行 歌う (今一番やっています)
3. スイングのリズムが基礎
4. ミュートは自分で工夫すればいい。(バークリー資料)
5. 1と4で音をのばしてミュート
各項目について
1a 2音ぐらいでベンド、音を延ばすとものすごく違いが解ります。チャンプ12にしなくては・・まずそこからです。
1b  リフが同じでもストーリーが聴こえる
1c 歌うとアイデアがわいてくる。ひょっとしてこれがアドリブかも。
1d 難しいです。
2a  やはり自分の演奏と全く違う。裏のベースラインと
ミュート音が分離していない。ミュートがおかしい。
2b 1でセーハのようなミュート、2.3.4でコード、ベースラインを弾くとそれらしくなる。ミュートの効率よい左手があるのだろうか?それとも自分で工夫なのだろうか?
これが弾けると楽しいだろうな・・
2c  やはりゆっくり分割して練習した方が自分にはあっている。
3a 基本リズムが自分のは間違っていました。
3b これもワウを変えねばあのビールのような音はでないと思う。なんか自分のはこもりとうねりが少ないような・・
3c 演奏能力1で少しずつ練習するつもりです。
とにかくこれが出来ないことには...今ワウを4段階に分けると右手の振りが解らなくなってしまいます。
3d これができるのもやはりいろいろ聴いて耳をきたえなければ。
以上乱文失礼いたしました。先生のルバートのブルースが好きな理由は実はもう一つあります。これは私だけの解釈だろうと思いますが。ついつい引き込まれる演説をする人、説得のうまい人はまず最初に結論を言います。そして展開していきます。最初で相手を惹きつけ、わかりやすいたとえ、言葉のめりはり、結局最後まで聞いてしまいます。それがまさに先生のEのブルースなのです。こんな事を考えるから病気になったのかなぁ(笑)右手を振るのを連続で30分やってると多少肩が痛くなります。マイペースで練習します。どうもありがとうございました。
P.S. ワウの項目のところでの先生の軽く弾いたフレーズむちゃくちゃカッコイイですね。(ブルースのリックを弾いた後ワウをかける所)

Mさん、
感想丁寧にありがとうございます。今プリントアウトしました。参考にしますね。内容も気に入って頂いて何よりです。言われる通りシンプルなことの表現は無限です。ですからしばらくこのあたりのポイントを色んな形でやっていくのがいいと思われます。スウイングも簡単そうでかなり奥が深く、僕自身ある程度できますが、まだ極めていないですがゆっくりやるべきで、ほんとこれができるとファンクのリズムからソロのことも自然に身につきます。コメントから察しても
やはりスウイングですね。ファンクのミュートの分離は詳しくまたやります。ミュートの方法はたくさんアイデアありますのでまた次回詳しくやりますね。C)のようなことなかなか気がつかないですから、またお教えします。3のC)奏法改革でワウのことやったと思います。3のD)も大事ですね。またルバートのブルースは表現方法でやりましょう!感想とても良かったです。
(これはもしほんとに良ければですが)毎月、ボストンギター道場では、アンプとかについて、演奏について書いていますが、毎月少し生徒のやりとりも参考のために載せています。もし、もし良ければ今回のを載せたいのですが良かった伝えてくださいね。今だに僕のテープレッスン、同じテープを送るチープなレッスンと思っている人や、テープだけでは学べないと思っている
人に分かって頂きたいからです。では、次もがんばってやりましょう。テープお楽しみに!
トモ

(Sさんの感想です)
藤田先生、先月の(3月)レクチャー感想です。そういえば、先月はFaxが届いていませんでした。私もインフエンザにかかりバタバタしてご連絡するのを忘れてました。
感想
トライアドは、とてもアイディアが良かったです。すごく実戦的で応用がきき、シンプルなもの程発展していくのがわかりとても勉強になりました。たったの3 音でメロディにからめたりコード的な使い方ができたりすごいぞトライアド! 先生のWhat's going onのライブはとても参考になります。それと同時に目指す目標にもなります。ペダルの比較では、毎回本当に有り難うございます。ソウルプレッシャーは6V6のツィードデラックスの音を再現しているとのことですが、私は、ツィードデラックスいうとNeil Youngの音を思い出すのですが、ソウルプレッシャーのほうがあまい音がするというか(良い意味で)でも太い音ですね。Neil Youngのレコードをかけて聴いたのですがNeil Youngのほうが開放的というか音に余裕があるというかなんかうまく言い表せないですが、Twinぽい。改造してるのかなぁ?話は、それてしまいましたが元に戻すとRumbleのほうが、今の自分は好きです。でもRockをやるならソウルプレッシャーかな。どちらもすごくよいペダルと思いました。レクチャーは、アンプ、ペダル、ソロのアイディアなど盛りだくさんでとても役立ち助かります。何よりよく聞こうとするので、耳が良くなってくるとおもいます。私自身この2年間先生のレッスンでGuitarの腕は上がったか自分では、解りませんが耳だけは確実に良くなったと思います。良いアンプ、良いペダルを自分の耳で判断することができるようになったからです。テープレッスンの中のプロリヴァーブ、チャンプ、バイブロ、スーパーリヴァーブを弾く先生の音を聞いて覚えているからだと思います。良い音を聞くことによって耳も育つのですね。あといっぱいレコードをかけて聞くこと。何か変な感想なってしまいましたが、先月の感想としてMailします。

すいませんでした。3月分昨日ファックスしました。いきましたか?今月のトーンとても良かったです。芯がありウオームでいい感じです。トライアドはこれからも色々やりますね。難しい部分は、これって骨組みなんでこのままやってしまうと面白くないからリズム、間のもって行き方。味付けがとても大事で、ただソースをぶっかけたらいいってもんでもありません(笑)ペダルのほうも参考になって良かったです。ソウルPのほうは僕の意見は少し甘いかな?と思います。ツイードはもっとバリバリなっても良いです。ブライトさに欠けますが、これは日本の人(ストラト、小さい音量、ピッキングがきつい=細い音、トランジスタアンプ)で合わしてあると思います。歪みの再現は、全体に太いしとても使いやすいです。言われる通りロックのリズムとかリフとかに僕も使いますよ。 あとラスト・ブースターも使ったことありますか?これもいつもオンにしてる時もあるぐらいトーンに輪郭が出ていいです。ランブルは今まで使ったペダルで一番アンプらしいトーンがします。鳥居さんの耳は大きい(笑)アンプの音の違いなど、いくら説明されても分からないし例えそれぞれのアンプが聴くことができてもそのアンプの状態、弾く人の弾き方によって左右されますから、なかなか分かりにくいです。僕は、弾く事もアンプによってトーンが左右されますからアンプにかなり興味を持ちました。その結果やはりタッチも良くなり弾き方全体に変化があり、上達しました。普通の人は、弾き方よりも実際のフレーズやおいしい部分を早くやってしまうので情報/知識が豊富ですが使いこなせていない場合が多いですね。その点、Sさんの耳は、素晴らしい! これって弾ける事よりもテイストがいいから後は時間の問題でゆっくりこれから楽しまれると良いと思います。一番重要な部分は、クリアーできていますから。僕も非常に嬉しいです。
トモ

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投稿者 admin : 13:07