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2002年12月17日

第13回『お寺で宿泊小ツアー』

現在、というかここ最近、平泉コージという元benzoというバンドのギター・ヴォーカルを担当しておった人のサポートをしております。
というのも、丁度シアターブルックのレコーディング等で最高に忙しかった時期を過ぎた頃に、昔馴染みのドラマー、小島君に声をかけられたからなのですが....何でもその平泉コージ君はここの所暫くはアコースティックギターを中心にパーカッションを入れたり、場合によってはベースを入れたりして演奏を繰り広げており、今度、京都のメトロと言う老舗クラブにて行われる『音楽感謝』というイヴェントでライヴを行う事になった。彼はとても良い歌を歌うしギターも良いのだ。つきましては中條さん、ベースを弾いてくれませんかね?との事。そして、そのライヴ、小島君の自家用車にて早朝に東京を出発。夜に演奏、その後、知り合いのお寺さんにご厄介になって一泊、という何とも大変な行程になるかもしれないが、良いですか?と....。

最近は、シアターブルックのメンバー以外を演奏する事等が無かった(レコーディングは2つばかしやりましたが)ので、それは良い機会かも、と思いながら、この小島君からのメール連絡を読んでいて、やっぱり一番気になったのが「お寺に泊まります」の一文である。
「これは宿泊施設も兼ねているお寺さんなのだろうか?」
結局、このオマケのような行程が誰か違う人ともライヴやって見るのも良いだろう、の考えに上乗せされ、京都に行く事になった。その後、ホントに良い歌良いギターの平泉君と顔合わせアンド2回のリハーサルを行い、いざ!

当日は、昼過ぎには京都についていないとならない為に、小島号が早朝6時に僕の家にやって来てくれ、皆して眠い中、出発。小島君は前日にセッションライヴがあった為、小1時間ほどしか寝ていないそうだ。とりあえず、眠気に負けるまでは運転する、と言い張る小島君に大した理由も無いのにやはり眠い残り2名は「そんなに言い張るのなら仕方が無い、思う存分運転してくれ」と答え....いや実際はちゃんと「大丈夫?いつでも代わるからね」と答え、朝の東名高速をばく進。

思ったより早めに到着した我々は、その後順調にリハをこなし、本番までの時間、せっかくの京都だからと、繁華している河原町にいってみることにした。
この時期、紅葉も楽しめる観光シーズン真っ盛り、更に休日という事で、街中は人で一杯である。鴨川近辺はまるで巨人・阪神戦後の東京ドーム周辺のようだ。余り時間もないので、先斗町辺りを一歩きした後に晩飯を食い、メトロに戻る事に。

kamogawa.JPG
鴨川の橋の上から

「出演時間は6時半なので、6時をまだちょっと回った頃に着けば楽勝でしょう」と皆が思っていた。四条河原町からメトロのある(地下鉄の駅の出口と繋がってます)丸太町までは地下鉄で2駅である。
我々は6時15分頃に丸太町についたのだが、クラブの入り口に向かってテクテク歩いていると、30mほど前方から主催者の方が、大声で「出番でーす、急いで急いで」となにやら焦っている様子。「えぇ っ、6時半って言ってたじゃん」なんてちょっぴりむくれている我々3人組、転換の時間をすっかり忘れているトンマな状態のようで、何とも酷い逆切れ。主催者の中上さん、スマン....。

なんとか時間道りに演奏を始めることが出来、この面子での初ライヴの為のちょっとしたミス(そんなんじゃイカンのだが)を除けばまずまずの出来。楽しく演奏する事が出来た。イヴェント全てが終了後、他の出演者が打ち上げに行くという中、我ら3人はこの日泊めて頂ける、お寺に向かう為、会場を後にする。

お寺に泊まるという事の真相はこうであった。
ドラムの小島君は現在、バンバンバザールというバンドにおいてもドラムを叩いているのだが、このバンバンバザールの熱心なファンの1人にお寺さんの娘さんという方がいらっしゃって、バンバンバザールが京都方面に演奏に来た際、何度か宿泊をお世話になっているらしいのだ。

otera.JPG
お寺も紅葉中

お寺さん自体は別に宿坊のようなものではなく、ごく普通のお寺である。ただし、ムカデ寺、という別名が有るらしいのだが.....。
そのお寺の娘さんを紹介され、我々は一路お寺のある滋賀県へ。京都府から移動した訳だが、滋賀の中でも京都に近い場所なので、車で30分程だ。途中、健康ランドで一風呂浴び、例のお寺さんに到着。
夜も遅く訪れたのに、お母さんまでお出迎えしていただき、恐縮しつつ寝床である大広間に案内していただく。そこでムカデ寺という名前の由来(何でもその昔、この地で暴れまわった大ムカデをエライ武将が退治したのだが、そのムカデはそのままじゃ可哀相だというので、奉っているらしく、本堂にはお祭りで使われるおおムカデの模型や可愛いレリーフがあるらしい、かなり省略)を聞きながら、ビールなぞをご馳走になったのだが、早朝から行動しており、翌日の出発もそこそこ早かったので、我々はあっという間に眠る事になった。

mukade.JPG

ムカデちゃんレリーフ

翌日、お世話になったお礼をしつつ、本堂に有るムカデ模型ムカデちゃんレリーフ等を見せていただく。その後、紅葉美しいお寺さんに別れを告げ、我々はお寺のお母さんが作って下さったロールサンドをパクつきながら東京に向かうのであった。途中休憩しつつも、午後2時には帰宅。なんだかあっという間であったが、楽しい京都行であった。

ちなみに現在もコージ君や小島君とは演奏を続けております。お時間の有る方は見に来て下さい。良い歌良い演奏してますので。


 

 

投稿者 admin : 2002年12月17日 09:17