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2003年12月17日

第10回:ゲイミュージシャンの話

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お待たせしましたが、体験談シリーズの第2弾、私を取り巻くゲイミュージシャンの話です。彼等はもちろん日本語は読めないので関係ないといえばないのですが、とりあえず仮名を使います。

ここロスには本当にゲイの人が多くて、とくに音楽業界はそのたまり場ともいえます。ちなみにゲイでない人のことを「ストレート」といいます。私はストレートです。が、親友のメアリーいわく「一度女の子と経験したらもう2度と男に戻れないよ。」と言われて、「へぇ、そんなにいいものなのかぁ。」とちょっと考えさせられてしまった、という危ない経験付きです。

メアリーとの出会い
彼女とは、2000年に一緒にPINK(ポップシンガー)と仕事をした時に初めて出会いました。PINKがテレビのショーをするのに女の子ばっかりのバンドをつくるっていうことで、キーボードを弾いてほしい、と彼女から電話がありました。あまりにも急な仕事で他にもう仕事がはいっていた私は、最初は「スケジュールの都合がつかない」という理由で断ったのに、彼女のねばり強いことといったら、「わかった、でもとっても残念だわ。」といったのであきらめてくれたと思っていたら、1時間後にまた電話してきて、「やっぱりあなたしかいないのよ。これは運命なのよ」と言う。結局私のほうが根負けして彼女といっしょに仕事でニューヨークへ。

バンド自体はドラム、ベース、ギター、キーボード2人、バックコーラスのこが2人、の7人。ロスで4日間リハーサルをしてから、いざ、ニューヨークへ、ホテルについてみると、部屋は2人1部屋ということがわかり、だれとだれが組むかというのでひともんちゃく。結局わたしはメアリーと一緒の部屋になった。その時点では彼女がゲイだってことを知らない私。夜ホテルの部屋のベッドにいっしょに横になって話をしていたら、急に「ねぇ、わたしレズなのよ。もちろん知ってたわよねぇ。」とニコニコして話してくる。「ゲゲっ、まさかわたしのこと襲わないよね」とビビってたら、それを察したのか、「あぁ、心配しないで、わたしおっぱいの大きい子が好きなの」だって。「悪かったわねぇ、ペチャパイで。。。」

ツアーの後も、なにかと一緒に仕事をしてそのまま今では親友になってしまった。先日もリハーサルで、他の女の子達が、「メアリーってどうしてそんなに肌きれいなの。」と聞いたら、「わたしは女の子としか寝ないからっ。」ときっぱり言われてみんな目を丸くしていた。でもオープンなのがいいみたい。彼女の場合は男役というか、とにかく3年間で一度もスカートをはいたのを見たことがない。あとバッティングセンターやボーリングへいくとすごくうまくて、感動してしまう。困るのがわたしの友達で好みの子を見つけられたとき、「彼女はストーレートだから、だめよ」っていっても例のねばり強さでこられるのでちょっと参ってしまう。そのメアリーも先日パートナーを見つけて今はルンルンの毎日。私はこれがしばらく続きますようにと願ってる。

息子のゲイ体験
私の息子現在11歳だが、彼は幼くしていろんなゲイの人と接触することに。
初めての体験は、私があるアーティストとラスベガスでショーをした時に一緒に連れていったとき。最初から言ってくれればいいのに、イベントがゲイパレードだっていうのが、本番のため会場についたときにやっとわかった。が時すでに遅し。

ステージに上がって本番開始のサインを待っていた私のところまで来て、「ママ、男の人が2人キスしてたよ。ねぇ、どういうことよー。」と聞いてくる。返事に困りながらふっと横を見ると、ステージのそででニコニコわらっていたのもとても美しい(?)男の人だった。その美しさといったら女でも思わずみとれてしまうようなすごいもの。息子はそれ以来男の人でも男の人だけが好きな人がいるという彼なりの解釈をし、けっこうくったくなく私のゲイフレンドと接している。最近は、XXXが男役だよね、だって彼女筋肉いっぱいあるから。なんて余計なところまで観察しているが。私は結構それを微笑ましくみている。

レズビアンクラブで演奏!!
先日初めて男性立ち入り禁止のレズビアンクラブで演奏した。最初店に入ったときは日本人の私が珍しかったのかみんなジロジロみてたけど、実際演奏しだしたらすごい反響。私がソロを終わる度にギャーギャーと歓声があがる。クラブオーナーに私の電話番号を聞いてる人がいっぱいいたそうだが、「私もまんざらじゃないな」って、思わない、思わない。演奏のあと、パーカッションのミッシェルがギターアンプをかかえて外にいったのを見ながら、お客さんたちはそのおしりに見とれている。と、メアリーが「彼女はケニア人です!」とすかさずアナウンス。で、みんなうなづきながら、「ケニアのおしりはいいねぇ。」なんていってるので、私がさっとステージにあがりコートをめくって、「これは日本のおしりです!」といったら大受け。大丈夫、わたしのストンと落ちたおしりなんて全くケニア人のにはかなわないから。

とまぁバカなジョークで夜が更けたのだった。ということで、体験談パート2はいかがでしたか?

それにしてもこういうコラムばっかり書いてると、私の清楚?なイメージがすかっり落ちちゃったりして。うーん、困ったなぁ。

Norikoさんのサイトはこちら
インタビューはこちら
The West Coast All-Stars のショーでのライブレポートはこちら
Noriko & Angelique at GIGでのライブレポートはこちら


 

 

投稿者 admin : 2003年12月17日 12:16