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2002年3月14日

第5回:アリー・ウッドソンとわたし

「日本人の女の子はちょっとまずいよー」「日本人の女の子がファンキーに弾けるの?」これがアリーとの日本ツアーの話しが初めて出て、バンドメンバーの名前を提出したときに、日本側のプロモーターが言ったことらしい。アリーは、知る人ぞ知るR&Bのシンガーで、80年代はTEMPTATIONSのテナー・リードシンガーとして活躍した人だ。彼と私の出会いは4年前にさかのぼる。

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ドイツのとある町でショーのあとに撮った写真。この日はアリーはご機嫌だった。

初めての仕事は、とあるビバリーヒルズのレストランのパーティだった。まず第一印象は、「すごく人を引きつけるエネルギーにあふれた人だな。」とい
うのと、「けっこう年いってるのにこの人ほんと男してるな。」もちろん実際歌を聴くとその声量にはびっくりしてしまった。あとマイクの扱いがとてもうまい。さすがプロ!と感心してしまった。しかし彼の恐い面も見てしまった。ショーの途中でドラマーのスチュアートがあまりにもグルーブが悪いのでアリーは結局彼を押し退けて自分でドラムを叩きだしてしまった。アリーはドラマーとベースプレーヤーに関してはとっても厳しい。今までに何度も恐い顔や中指をつきたてたのを見ている。(その度にわたしはステージでヒヤヒヤしてしまう。)その時からわたしは彼のキーボード奏者としていっしょに仕事をしてもう4年目だ。

初めてのツアーは彼率いるテンプテーション・レビューというバンドでドイツにいった時だ。

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ドイツのショー。6000人のドイツ人がビールを片手にソーセージを食べながら見てた。

これは今でも忘れられない思い出深い旅行だ。まずスタートから問題が多く、きわめつけは何度もリハをして準備オーケーと思っていたら出発の2日前に、ドラマーのレスが養育費を払ってなっかたので政府にパスポートをとりあげられたから行けない、といってきた。それから大騒ぎしてやっと出発の8時間前に見つけたドラマーが因縁のビーバリヒルズのギグでさんざんな目にあわされたスチュアートだった。神様のいたずら好きにもほどがある。そのあとはもう書かなくてもお察しください。

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ドイツのカッセルの有名なお城にて。このあとバスに乗り遅れサウンドチェックに間に合わず大ヒンシュク

それからもアリーとはなんどかヨーロッパに行ったりロスでパーティの仕事をしたり、そして今回の日本のツアーとなった訳だが、冒頭でも書いたように渋るプロモーターを説得してやっと行かせてもらえることになった。わたしにとっては在米10年目にして初めての仕事での来日になる。今回はそれだけでなく普段ミュージカル・ディレクターをしているギターのおじさん(DARRELL CROOKS)が別の仕事がはいってってどうしても行けないので、わたしがバンドリーダーとして行くことになった。

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ギターのおじさんといっしょに。これはラスベガスのフラミンゴでショーをした時のもの。

今からアリーが中指をつきたてませんように、神様にお祈りをして、それでも9年ぶりに桜が見られるかもしれないと、とっても楽しみにしている。

コンサートは1時間半の予定で、その中で彼の最新アルバムからの新曲、テンプテーションの曲、また R&Bのよく知られているカバー曲などいろいろなナンバーを用意している。バンドは実は私を入れて4人と小さいが、バックコーラスも私、ギター、ベースの彼がうたってなんとかカバーすることになった。(なにしろ予算の問題がいろいろあるので、、、)オープニングにはわたしのオリジナル曲も演奏します。近くの方はぜひ遊びに来て下さい。コンサートのスケージュールはこちらをどうぞ。もし来られたら PCI のホームページで見たとぜひ声をかけて下さい。本当に楽しみにしてます。
ということで、これからも応援よろしくお願いします。

アリーの日本語のホームページはこちらです。

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投稿者 admin : 2002年3月14日 11:22