« 2007年11月 | メイン | 2008年7月 »

2008年1月 9日

第12回 : Gwen Stefani tour - サクラメント、カリフォルニア

 話が、色々飛んでしまいましたが、サクラメントの話。

 翌朝アナハイムを出発、車で、 LAX (ロスアンジェルス国際空港)へ、移動。一時間弱の短距離飛行で、カリフォルニアの首都サクラメントへ到着。こじんまりとした空港に着くが迎えの車がまだ到着してない様子。新任のツアーマネジャー、フィッツジョイは携帯で現地プロモーター相手に向かって切れ続けている。約20分後に車両到着、ホテルへ。
 ドライバーの話だと車両が足りないらしく、バンド専属の車両は無く、数台で各バンドを空港、ホテル、会場をピストン輸送しているとの事。ホテルに到着、ドライバーに会場に連れて行ってくれる様に頼む。
 荷物をフロントに預け部屋には入らず、会場 Arco Arena へ直行。プロダクションマネージャーのジミーが、プロダクションオフィスに残っているが、残りのクルーは、既にホテルへチェックインし仮眠中らしい。機材をチェック。今日は、普段以上の荒れ具合。 (笑)
 セッティングを直していると、見慣れた大男が、ジミーと共に会場をチェックしている。ボディーガードのカーティスだ。この男もホテルから会場に直行して来て、ステージ、楽屋、その間の通路、非常出口、など全てを細かくチェックしている。自分のセッティングが終わる前に、カーティスのチェックは終わったらしく、ホテルに戻って行った模様だ。
 その日の夜カーティスに聞いてみた。『ねぇ、いつもあんな風に会場をチェックしてる訳?』 『勿論!』 会場だけでなくホテルでも、スタジオでも、何かが起きた事を想定して、あらゆる経路を調べておくらしい。さすが責任重大のプロフェッショナル。
 セッティングも終了し、戻ると、待っているはずの車が、走り出し去っていくではないか。必死で追いかけるが、追いつくのは無理と思ったその時、『どうしたの? 追いかけるなら手伝うよ。』 楽屋口で待機していたグルーピー(追っかけ)が、名乗り出てくれた。
 その入り待ち君の車で必死に追う。3つ目ぐらいの信号で追いついたのだが、そのバンの運転手は、『これから急いで空港に行かなくては。ホテルには向かえない。』 というので、結局会場に逆戻り。『さすが、サクラメント。さっきツアーマネジャーが切れてたのも解るわ。』 とつぶやきながら、次にホテルへ向かえる車が来るのを待つ。首都とはいえ、ロルアンジェルス、サンフランシスコなどに比べるとこのサクラメントどうしても田舎に思えてしまう。ようやく車が到着。夕方の渋滞に巻き込まれホテルに着くと、2時間後にはもう出発。ロビー集合時間から少し遅れて相変わらず不機嫌なツアーマネジャーとグウェンが登場。会場入りとなる。ショーは問題なく終わり、ホテルへ戻り、その日はホテルのルームサービスを食べて就寝。

 実はこの日機材をチェックし終わって、ライザーから飛び降りた時に左足を捻挫してしまった。新しく作った眼鏡にまだ慣れなくて。(笑)
 
 翌日。この日の会場はアメリカ西海岸最北にあるワシントン州シアトルから少し南下した所にある。タコマにある Tacoma Dome かなり大きめのアリーナ会場が続く。この辺は木も背が高くて自然が奇麗な感じ。フリーウェーを走っているとボートを売る店などが見える。町自体は奇麗な所だ。でも冬は寒いんだろーな、なと考えながら、ホテルに到着。例によって直ぐに会場入り。バックラインの楽器も、昨日はブルー、今日はパープルと日替わりで変わっていく。ホテルに戻り、再び会場入りし、超満員の観客を前に最高のショーを行った。

そしてクレイジーなアフターパーティーへ。(笑)

P1010113.JPG

投稿者 Makoto Izumitani : 21:11