Robben FordとGene Baker

9/2/01 今日、久しぶりにRobben Fordと会いました。。新しいアルバムのレコーディングの音録の最終日でかなりリラックスした様子で、私も彼とこう言った形で会うのも5回目なので向こうも顔を覚えていてくれて、アルバム完成後にインタビューの約束も取り付けられてとてもラッキー。今日はGene Bakerも彼の為に作った新しいギターを持ってやってきました。彼とは先週インタビューを行ったばかりでその時に<次に会うのはRobbenのレコーディングの時だね。>と話していたのが実現。その上ギターテックのJeff Riveraによれば、あのHoward Dunble(Alxander)も来るかも知れないと言う事で前々から彼のインタビューを取りたいと思っていた我々にはとてもグレートな一日になりそうです。 早速Robbenに今回のCDについて聞いてみました。 正式なインタビュ−では無いので非常に簡単な物ですが最近の彼の動向として聞いてもらえれば幸いです。


(以下略称Robben Ford:RF, Gene Baker:BG, Jeff Rivera:JR
PCI: 今回のレコーディングのメンバーは?

RF: ベースがジミー・ハスラップ、ドラムがビニー・カリウタ、プロデュースはジミ−・ハスラップ。(と言ってる所へジミーが登場して、早速簡単な打ち合わせをして彼はさっさとコンソールの前へ。)

PCI: 今回のCDはどちらから出すのですか?

RF: 僕と僕のマネージャーで作っているレーベルからだよ。

PCI: いつ頃の発売予定ですか?

RF: たぶん今月末ぐらいだね。今日は最後の録りなんだ。

 そこへGene Bakerが現れて、早速、スタジオ内に移動して新しいギターをチェックする事になった。 Geanが持って来たのはB-1 Hollowをベースにしたモデルで前に作った物が、P−90が2つにバリトンスイッチが付いた物だったが、今回は同じようなB-1 Hollowで色もトランスペアレントレッド、マホガニ−バックにスプルーストップ、今回の物はヘッドにバインディングが入り、ボディ内部のザグリを増やしたそうだ。

又、PickupもRobbenが以前、セイモア・ダンカンから貰った63年の未使用のギブソンのゴールドプレートのハンバッカーとハ−ネス付きのバリトンスイッチを使用したそうだ。スタジオに入ると、すでに彼のギターが何本も並んでいた。ざっと説明すると、63年のギブソンES-355 Cherry Red, 同じく63年製のEpiphone Riviera Sunburst Bigsby付き、53〜54年のギブソンLP STD All Gold, それと最近の彼のお気に入りの60年のフェンダーTE Blond, Geanが94年にフェンダーに入社して半年で作ったというRobben Ford モデルのソリッドボディのもの、これはフィギャードメイプルトップのCherry Sunburst, 同じくフェンダーのRobben Fordモデルでバ−ガンディ(濃い紫色)のもの、そして日本人ビルダーのTaku Sakashitaにオーダーしたというカスタムギター、これはLPを元にアレンジされた物のようでアウトラインはLPに近いのだが色々な点で斬新な試みがされているギターだ。Gene が新しいギターを渡すとしばらくグリップの感触を確かめながら弾き流す。 そして、ES-355に持ち替えグリップを確認し、Geneに説明を始める。

RF: 前のものよりナットの部分が少し広くないかい?

GB: えっ!そう?(と言ってノギスを出して正確に違いを測り始める。)ほとんど差はないけど言われるようにほんの少しナット幅が広いようだな。

RF: それと、この辺りのネックの厚みが少しあるみたいだね。
(ES-355をGeneに渡して)

RF: ほら、これぐらいのナット幅が好きなんだ。ただ、このES-355のグリップの厚みはいまいちなんだよ。できれば、このEpiphoneのような感じになるといいんだけど。ただ、このEpiphoneだとナットの幅が狭いんだ。

GB: う〜ん、成る程。(と言って又、ノギスで計測 )他に気に入ってるネックはどれ?

RF: このLPのネックのグリップも好きなんだ。(と言ってGeneにLPを渡す。)これはナットの幅は少し広いんだけど、この太めのグリップは良い音がするんだ。僕はどのギターでもネックの後ろの厚みがある方が太い音がするんで好きなんだ。多少、弾きにくくてもね。 それからこれは、Taku SakashitaというSonomaに住んでる日本人ビルダーに作ってもらった物なんだ。 ちょっとナットの幅が広いんだ。 去年の夏に手に入れてヨーロッパツアーで2週間使ったよ。24フレットあるのが問題でフロントピックアップの位置が少し後ろにずれているのでフロントは使えない。でもリアはすごい良い音がするんだ。それに作りも素晴らしいだろう。(と言ってGeneに見せる。非常に興味深げに隅々までくまなくチェック。)

JR: 取りあえず新しいギターの音出してみたら?

RF: そうそう(と言ってDumbleに繋ぐ)
(しばらく弾いてサウンドチェック。かなり、良い太くてうねりのあるハンバッカーサウンド。)

RF: いいねー(そしてバリトンスイッチをいじってサウンドチェック。しばらく、バリトンの音を確認する。そして再びES-355に持ち替えバリトンサウンドをチェック。)

RF: これこれ、こういった音のバリエーションにならないかな?

GB: これは、ストックのギブソン? 僕がRobbenから預かったアッセンブリーも63年のギブソンの未使用の物だって聞いたけど随分ちがうね。(確かに、Baker Guitarは太く、ねばりのある良いサウンドなのだがRobbenが欲しがっているES-355の音はどちらかと言うと板バネのせいもあるのかも知れないがもっと、繊細で、艶があり、スイッチのポジションによってはかなりシングルコイルのPickupに近い音が出るようだ。)

RF: Jeff、このギターの配線って、一度Toru Nittonoにいじって貰わなかったっけ?

JR: う〜ん。。。そうだ、確か何年か前に日本へ行った時にブルーノートの人が配線から全部やり直してくれたんだよ。

RF: そうだ!思い出した。彼の名前は忘れたけど、ブルーノートのスタッフの人だった。 彼が色々やってくれたおかげで素晴らしい音になったんだよ。そうだ、そうだ、彼はグレートだ。

GB: やっぱり、あまりに違いが大きいんでおかしいなとは思ってたんだ。OKもう一度ネックのグリップとバリトンサウンドをやり直して持ってくるよ。

RF: 有難う。もう一度P-90のBaker Guitarをひかせて。
(しばらくネックのグリップを確認しながらサウンドチェック。こちらの方が音が細い分ES-355に近いようだ。)

RF: グリップはこれが割と好きなんだけどな。(笑)

という事でサウンドチェックはお終い。なかなか自分のギターをチェックしてもらう場所に部外者を入れるのは嫌うビルダーが多い中、まったく気にせず一部始終を見せてくれたGene Bakerに感謝。 写真も少ししか撮れませんでしたが、二人とも前に渡したというギターを持ってポーズを取ってくれました。ここへ「おはよーもう始まるの?」と、ビニー・カリウタが登場。 なんと8台もスネアを持ち込んでいたのでびっくり。 この後、Jeffとビニーと我々だけになったスタジオで面白い話が聞けたのですが、それはまたこの次。

 

 
   
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