古市コータローインタビュー (1/2)

 

今回、コレクターズのギタリストとして活躍する古市コータローさんがインタビューに応じてくれました。ギターマガジンの試奏レポートでもお馴染みのコータローさんにデビュー15周年を迎えるコレクターズの結成のいきさつから機材の遍歴について語ってもらいました。 
コレクターズのサイトはこちらです。
(2/13/2002, 4/10/2002 池袋の居酒屋で)


コレクターズ結成のいきさつと機材へのこだわり

PCI:まず生年月日と出身地を教えてください。

コータロー:1964年5月30日。 病院は新宿区ですが、家は豊島区です。

PCI::ギターを始めたきっかけは?

コータロー:ギターを買ったのは、やっぱり若者がかっこいいジーパンを欲しいとか、かっこいい革ジャンが欲しいのと全く同じフィーリングで、エレキってかっこいいな〜と思って買ったのは中学の1年の冬です。 でもそれは、別にかっこよくて買ったものだったから、弾く必要がなかったんでずっと置いてあった。(笑)

PCI::そのギターはどんなモデルだったのですか?

コータロー:それはグレコのSSモデルと言って形がSGですね。U-1000という割とグレコではいいピックアップが付いてて5万円。ちなみに弾き始めたのは16歳ぐらいです。 買ってから3年も経たないと弾かないんですね〜。

PCI:デビューしたのが17歳ですか?

コータロー:んな訳ないじゃないすか、そしたら天才ですよ!(笑)コレクターズは1986年からやってますね。 87年にデビューです。

PCI:それまでは他のバンドで活動してたんですか?

コータロー:色々やってましたよ。 今のボーカルの彼とも対バンで知りあって。

PCI:コレクターズ以前のバンドはどのようなスタイルの音楽をやっていたんですか?

コータロー:ギターのスタイルは変わんないですね。 音楽のジャンルは色々やりましたよ。

PCI:ボーカルの加藤さんとの出会いは、結局その対バンがきっかけになったんですね?

コータロー:いわゆる60年代のイギリスの音楽が好きな連中ってのは、今ほどシーンも色々確立してなかったんで、かたよった所に集まるんですよね。 新宿のあるライブハウスにそういう連中が集まったりとか、そういうところで知り合うんですよ、同じ趣味の連中が。 そういう連中ですからツーといえばカーなんですよ、それが初対面でも。

PCI:では対バンがきっかけで知りあったお二人が、音楽的趣味も同じということでバンドを作ることになったんですか?

コータロー:僕もそれまでやってたバンドにいまいち煮詰まっていたし、彼も煮詰まっていて、そういうのがお互い頭にあったんですね。 何度か電話で連絡取り合って、じゃあちょっと合わせようかって。

PCI:その時のベースとドラムは?

コータロー:ドラムは向こうが連れてきて、ベースはおれが連れてったの。

PCI:で、そのメンツで?

コータロー:デビューです。

PCI:コータローさんというとリッケンバッカーのイメージが強いのですが、いつ頃から使っているのでしょうか? コレクターズを始めてからですか?

コータロー:コレクターズより前ですね。

PCI:コレクターズを始めた時はもうリッケンバッカーで?

コータロー:もうリッケンですね。でもコレクターズの初期の頃はジャズマスターを使ってました。 86年ぐらい。

PCI:その頃はいわゆるオールドのジャズマスターを使ってたんですか?

コータロー:いや、フェンダージャパンの。ジャパンが試作品として作ったものを持ってたんです。 色も特注してオレンジとかで、ジャガーもソニックブルーにしたりして。

PCI:リッケンの魅力は?

コータロー:やっぱりリッケンバッカーの魅力はローコードを弾いたときの鳴りですね。 あれはもう他じゃ絶対出ないですよ。

PCI:最近はES-335をよく使っていますが、リッケンとの使い分けはどうしてるんですか?

コータロー:あまりちょこまかギターを変えるの好きじゃないんで、このところずっと335使ってるんですけど本当はもっと色々使いたいですね。 僕はエフェクターを使うのが少ないんで、そのぶん本当はワンマンとかやるときはギターで色々音を変えたいなと常々思うんですけど、なかなか面倒くさくて。(笑) でもアンコールになるとリッケン弾かないと収まりがつかないってのはありますね。 そうそう最近新しいリッケンを手に入れたんですよ。 #360のブルーボーイって言うソニックブルーみたいな色で前から欲しかったんですよ。 もう在庫が無いっていうのを輸入元の新星堂に探してもらったんです。オリジナルとちょっと音が違うんだけどそれがまたかなりいい音で気に入ってます。これから使うことが増えそうです。

PCI:アンプはずっとVOX AC-30ですか?

コータロー:アンプは10年以上ずっとVOXですね。 その前はジャズコーラスをヘッドにしてマーシャルで鳴らしてた。

PCI:デビュー当時からVOXに変えるまでずっとですか?

コータロー:デビュー当時はね?....... 違うマーシャルです。でもデビューアルバムはVOXですね。 ルースターズの花田君から借りて。

PCI:じゃあオールド?

コータロー:ええオールドです。 それからマーシャル使ってツアーまわってて。 マーシャルって波があるんですよ、いい時悪い時の。それで頭来てJC(ジャズコーラス)を使うようになったんだけど、やっぱJC物足んなくていろいろ試しました。ヤマハとかあの頃はすごいアンプに金使ってた。 ばかみたいに。

PCI:今のようにいいアンプがなかった時代ですね。 

コータロー:で、今みたいにPODみたいなすぐれ物もなくて、いろんなマルチまがいなGP-8みたいな。 ボスでいうとME-5だったかな? 使ってましたね。 でも何か違うな〜ってずっと思ってた。

PCI:エフェクターは昔から使わなかったんですか?

コータロー:最初は使わなくて途中発狂するぐらい使ったっていうか試した。 もうタップダンス状態、でもやっぱ違うなって。 必要ないなって感じでしたね。 そんなに効果があんのかな〜って、自分が人のを見に行っても微妙なのって分かるんですけど別にどうって事ねえなって思って。 それだったら立ち位置に戻ってエフェクター踏むくらいなら、前に出て暴れたほうがよっぽどいいかなって。

PCI:レコーディングとライブではまた状況が違いますからね。

コータロー:面白くない、やっぱり右手で音の表情を変えたほうが弾いてて面白いですよ。

PCI:一流のギタリストはみんなそうですね。 上手い人になるほどアンプとの間のエフェクターの数が少なくなりますね。

コータロー:絶対そうなると思うんだよね、究極はね。 そうしないと感情が素直に出ないような気がするんですよ。 エフェクターって例えばワウワウとかファズとか踏んだらアッて誰でもわかるものの方がいいような気がするんですよ。 ちょっと乱暴な言い方だけど。 あとはやっぱりライブの現場のこと考えてPA オペレーターが付かないようなところで踏んだりとかすごい現実的な使い方になってくると思う。 特にプロの世界ではね。

PCI:最近の機材を教えてください。

コータロー:ギターはギブソンの335、でも最近手に入れたリッケンのブルーの#360も気に入ってます。アンプはVOX AC-30、これは古いのじゃなくてリイシュー。 それと以前試奏レポートをして気になってたDR.Zプリスクリプション、これも最近手に入れて。 この前のツアーでVOXが壊れて慌ててPCIに連絡して手配して結構気に入ってます。 それからエフェクターはZ.Vexスーパーハードオン、これはブースターとマクソンのOD-880とVoxのワウです。

PCI: Dr.ZプリスクリプションはVoxと比べてどう違いますか?

コータロー:バンドでのライブの時の中音のバランスが取りやすいですね。 ギターのキャラクターが素直に出るし、エンジニアやバンドのメンバーにも評判がいいんです。 音抜けが抜群にいいし。 割とこの手のアンプはアンプ自体で歪ませて、みたいな使い方が多いと思うんだけれど、僕の場合はギリギリ歪む手前のところ、ボリュームを2ぐらいにセットして強く弾くとちょっと歪む、クランチな感じでという感じです。 ソロの時はこれにスーパーハードオンですね。明後日から名古屋、大阪、東京のミニツアーがあるんだけどこのセットで行きます。

PCI:スーパーハードオンとOD-880との使い分けは?

コータロー:だいたいはスーパーハードオン、地味めな曲のソロはOD-880、あとはスーパーハードオン。 ラウドな感じが好きですね。 音質も変わらないので重宝してます。

 

 
 
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