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Dr.Z インタビューその2 Page2

TQ:カットコントロールについて説明して頂けますか?
Dr.Z:「これは、PRESENCEコントロールの様にアウトプットチューブのグリッドを調整する、フィルターネットワークです。 PRESENCEコントロールはネガティブフィードバックの周波数を調整します。 音を大きくせずに、アンプからの音をあなたに近づけます。 トップエンドの一部分を増幅することによってね。 カットコントロールの場合はこれとちょっと違うんです。 アウトプットチューブをコントロールする回路なんです。 いろんな使い方ができますよ。 もし、あなたがたくさんのディストーションの中でプレイをしている場合、マスターボリュームを下げ、エフェクトペダルを使って、アンプに来る信号をブーストさせ、そして、このカットコントロールを9時にセットします。 こうすることによって、トップエンドの「ジージー」って言うゲインをあげた時にくるノイズをカットすることができます。 これで大きな厚いチャンキーなディストーションが、小さなボリュームでもまるで大きなアンプを使っている様にリッチに聞こえてくるんです。 あるいは、チャイムを鳴らす様なキラキラしたサウンド、Tom Pettyを演奏してるとします。 カットコントロールを上げて見てください。 高音の弦が鳴り、「天井から金銀が降ってくる」様な音が出ますよ。 私の知っているかぎり、コンセプトはVox AC30の様なものです。 それから、カットコントロールによって、周波数を選んでアンプのボリュームを簡単に調整できます」

TQ:Dr.Zアンプには、ほかにどの様なユニークな特徴がありますか?
Dr.Z:「私のアンプにはいくつかのオリジナルのデザインがあります。 それらのデザインはConjunctive Filter(連結フィルター)という回路から進化したものです。 アウトプットトランスの最初の部分まで繋がるフィルターです。  Carmen Ghiaではたいへん伝統的なConjunctive Filterを使用しています。 詳しくはRCA Receiver's Handbookに書いてあります。 トランスの初期インピーダンスに作用して、周波数を平らにして、バランスを取るんです。 100Hzから3Kまで振幅が同じになるんです。 高いEから低いEの弦まであなたのピックアタックが同じであれば、同じボリュームの音が得られるんです。 個々の音のボリュームは周波数に依存しないのです。 このConjunctive Filterによって、私のアンプのダイナミックが得られるんです」