第8回『ギター野郎の青春日記』

3月×日 

信ちゃん(浅田信一君)のアコースティックライブの公開録音で札幌に行く。札幌はものすごく久しぶり。
約1年前に小樽には行ったんですが。いや、いいですね〜、冬の札幌。冬が苦手なくせに札幌ではなぜか冬好き。不思議と寒くない。なんなんでしょう?
さて公録はこれぞ札幌、時計台で行われた。初めての時計台。ギターの残響が木の壁に吸い込まれていくのが分かる。そして木が鳴っている。こんな音聞いた事ないって位、素晴らしくきれいな音。ちょっと感動ものでした。
打ち上げ後今札幌でブレイク中という狼スープなるラーメンを食べにいくつもりだったがもう閉店しているとの情報。ショックで立ち直れない私を信ちゃんのマネージャー佐伯さんが焙煎みそらーめんなる所につれて行ってくれました。いじけつつも満足。みなさんはまだ呑むというが私は次の日、東京でコレクターズのライブがあるためひとりホテルにもどり夢の中へ。

3月×日

札幌から東京に戻りコレクターズ・オン・ステージを決めた翌日、今度は広島に向かう。信ちゃんのアコライブ。小さなクラブを借り切ってのライブ、こんなのもいいもの。アコライブとは思えない燃えっぷり。こいつは今夜の酒がうまそうだ。しかも信ちゃんの敏腕マネージャー、キンキン佐伯氏は広島出身。これは凄い夜になりそう。 ライブは午後の早い時間だったので飲み始めるまでまだ時間がある。信ちゃんと本屋、古着屋などを物色。北朝鮮がらみの本を購入。信ちゃんは私がむりやりすすめた宮部みゆきのレベル7をゲット!これで帰りの新幹線は安心だ。
打ち上げは肉料理がうまい小料理屋で行われた。ビフカツがうまい。これだけで腹をいっぱいにしたいが酒のスペースを空けておく都合上そうもいかない。酒呑みのつらいところ。
2次会でクラッシュをこよなく愛すマスターがやっているバーに。さっそくクラッシュナンバーをリクエストして気分よくウイスキーをロックで飲る。明日は昼にお好み焼きのおいしい店になぐりこむ予定。
佐伯氏いわくお好みは昼に食うものらしい。私も賛成。

3月×日

昨日の続き。
早起きしてホテルのバイキングに。昼にお好み焼きを食べる事を考えると胃袋を活性化させておく必要がある。卵焼き、焼き魚、納豆でごはん2膳。死ぬ程濃いコーヒー。
帰り支度を終え伝説のお好み焼き屋へ。そば野菜玉子。凄いボリューム、野菜ダブルにする人も多いらしい。
食べ切れるか心配だったがあまりのうまさに簡単に完食。箸ではなくヘラで食べるのだがまだまだへたくそなためちょっと苦労した。
のぞみで東京に戻る。

3月×日

15年前から通っていた四谷荒木町の小料理屋さんが今月いっぱいで店をしめるというので最後に行く。
年月はいろいろなものを変えていきますな。焼酎を飲むにつれ凄い淋しい気持ちになってきて泣きそうになってしまった。長いあいだ本当にありがとう。いずれまた。

 


ママと筆者


店内には筆者の写真も

4月×日

去年はずいぶんはやく暖かくなってしまい花見の予定が立つ前に桜が散ってしまい、悔しい思いをした。
今年こそと思っていたのだがやたらと忙しくてぜんぜん行けそうもない。
なら本当に花見でいいじゃない(この場合宴会抜きという事)って事でお気に入りのスポットに行って来ました。とりあえず缶ビールを1本だけ用意。考えてみると花見ってまだ寒いんだよね。缶ビール1本位が調度いいという事に気がついた。夕方すべり込みセーフだった為もう暗くなりそう。近くのなじみの居酒屋に移動。
しこたま酔っぱらい最終的にブクロで撃沈。ああ、よかった花見できて。


頭にさくらが散っている

4月×日

昼飯はどうしようと考えていてひらめいた。 天気がいいのでデパートの屋上に行こう。屋上でラーメンだ。ふだんああだこうだ、文句ばっかり言ってるけどここじゃ文句もでない。この青空の下でラーメン食べてるなんて凄い贅沢だ。天気は最高の調味料。天気のいい日はとても前向きな気持ちになれる。すべて問題なし。よしっ!


バターが泣ける

(今までの連載はこちらをどうぞ。)
(コータローさんのインタビューはこちらです。)