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2016年9月23日

Xotic California Classic XSC(#4)

Xotic Guitarsとして新たに採用されたNitrocellulose Lacquer Finish。
このニトロセルロースラッカーというのは基本ラッカー塗装と親しまれ(ラッカーにも色々な種類がありますが、ヴィンテージギターの多くと同様に、一般的にラッカー塗装というとニトロセルロースラッカーを指していると思われます。)
そのラッカーはウレタンやポリエステルといった、現代では標準になっている塗装方よりも一般的に薄い塗膜の塗装になります。ウレタンらの方が傷や汚れには強いと言った面もあるので、絶対にラッカーでなくてはいけないというわけではないですが、塗膜の薄さというのが特に木材から形成されるボディ(ギター)に取って、音質面では特に良い効果が得られると思います。厚い塗装皮膜であれば、木材+塗装のサウンドというものは少なからずあるはずなので、ニトロセルロースラッカーフィニッシュが採用されました。やはりヴィンテージライクな見た目だけに限らず、ラッカー塗装の触感というのは重要です!
Aged scratch1.jpgのサムネイル画像

XSC SeriesのBody Finishには全てAged加工を施しています。
そのAged加工にはLight / Medium / Heavyの3種類のダメージパターンのラインナップを用意。
ワンオフ塗装の為、1本1本ごとに表情が異なっているのも魅力の1つです。

Light Aged

XCS1_TabaccoBurst_LightAged_029_Body3.jpgのサムネイル画像

Light Agedは少量のウェザーチェック(クラック)と打痕が施された仕様。
屋内で大切に使われた風合いを出してくれて、色焼けも少ない仕様になっています。


Medium Aged

XSC2_VintageWhite_032_Body1.jpgのサムネイル画像

Medium Agedは永くライブなどで弾き込まれた個体を再現。コンターやバックル部に傷が付き、全体に無数に走るウェザーチェックは芸術の風格です。

Heavy Aged

XSC1_FiestaRed_021_body1.jpgのサムネイル画像

Heavy Agedは野外でのライブなど過酷な状況下で永く弾き込まれたダメージを再現。エルボー部やピックによるスクラッチ傷などが再現されています。

ここで紹介しているのはあくまでもサンプルとしての写真なので、大まかにはこの3種類のLight / Medium / Heavyとなりますが、オーダーの際には参考にし、個別に相談はできると思います。

それ以外にまだこれから進めていく段階ではありますが、Optionとして
Multi-Layer(over3TB)、Super Heavy Aged、Matching Headなども対応できます。

Multi-Layer

XSC2_LakePlacidBlue_031_Body1.jpgのサムネイル画像

こちらはまず3 Tone Burstの塗装を施してから、Blackなど他のカラーを塗り(写真はLake Placid Blue) MediumないしはHeavy Agedを施すと、傷の部分から下にある3Tone Burstが出ているという塗装。
音質がというよりは視覚の部分で非常に雰囲気が出てくれますね。
今のところOptionとして+¥20,000(税抜き)という価格でオーダー可能です。


Super Heavy Aged

Super Heavy Aged.JPGのサムネイル画像

このようにレイボーンやロリーギャラガーなどの様に大胆に塗装が剥げてしまった、Super Heavy Agedも出来ます。
こちらは+¥30,000(税抜き)というOption価格予定です。


今回は塗装についてでした!
実際写真では分かり難い部分もありますので、触った質感など楽器店などで是非試していただけたらと思います!

今回の映像はToshi YanagiさんによるDemoです!

投稿者 pcij : 2016年9月23日 01:37