PCI:それでは、LAのミュージシャンの間では有名なRACK SYSTEMSのデビッド・フリードマン、あなたについて色々教えてください。 まずは、このビジネスを始めるまでのいきさつを教えて頂けますか? できれば、出身地から。
David:僕はミシガン州のデトロイトで生まれ、18歳の時にLAに越して来たんだ。 そして、アンディー・ブラワーの所で働いた。 知ってると思うけど、スタジオと器材レンタルする所だ。 これが僕の最初の仕事、音楽関係への係りあいのきっかけだった。 
PCI:そこで、楽器や器材に興味を持たれたんですね?
David:そう。 いつも器材に触れる場所で何年も働けたのがいい経験だったね。 ある時、アンディーが自分の所でギターシステムを作るというプロジェクトがあって、僕が「俺がやるよ」って言ったんだ。 それが実際にやった設計、製作の最初の仕事だった。 自分では出来るという自信あったけど、最初はみんな疑ってたよね。 ははは。 
PCI:その頃からラックへの器材の組み込みや、ペダルボードのカスタムメイドなどをやられる様になったんですね? 
David:そう、そういうことが出来る人がいなかったから、忙しかったよね。 その後、アンディーの会社から、器材組み込む部門が分離して別の会社になったんだ。 それで独立して自分でラックを組んだり、ペダルボード作ったりする会社を始めたんだよ。 
PCI:それはいつごろの時ですか?
David:もう昔のことは忘れるんだけど、たぶん1995年くらいだったと思うよ。 その前に、ミシガンにいる頃から知ってたブルース・イグネーターに、一緒にプリアンプを作らないかって誘われたんだ。 二人で本当にいいギタープリアンプを作ろうということになった。 二人の会社がロックトロンに売られるまで、一緒に開発したんだ。 1993年に最初のプリアンプがロックトロンから出てコミッションを少々もらったかな。 それ以外にもBUDDA Ampの設計にも係わったよ。 
PCI:そしてこの5年間はラック組み込みの仕事が主だったんですね?
David:ああ。 ハイエンドのカスタムメイドのラックの組み込みの仕事がミュージシャンからエンドレスに注文あったからね。 ボブ・ブラッドショーがやってる仕事と基本的には同じ様なことをやってきたんだ。 違いと言えば、僕は自分でもギターを弾くんで、プレイヤーとしての耳を持って仕事ができることかな。