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Brad Fernquistインタビュー (2/2)

 

機材とボブ・ブラッドショーとの付き合い

PCI:それではあなたの使う機材について教えて下さい。 ギターはストラトキャスターですね?

Brad:そう、57年のリイシュー、ストラトをメインに使ってるんだ。 ピックアップは替えてあるよ。 DiMarzioと Lindy FralinとJohn Suhrのピックアップを使ってるんだ。 それからGibson Les Paulも使うよ。スタンダードタイプのハニーバースト。 それからGibson J45、Gibson Les Paul JR。 それからストラトは他に何本も持っているよ。 62年のストラトの黒とか、赤いやつとか。

Photo by Taro Yoshida (Copyright 2002 Taro Yoshida)  

 

PCI:ストラトは全部Fenderのですね?

Brad:そうだよ。 Fenderのテレキャスターも持ってるよ

PCI:でも特にメインで使っているギターはやっぱりストラトなんですね?

Brad:ヘンドリックスの大ファンなんでね。(笑) 

PCI:ペダルのシステムはどうされましたか?

Brad:ボブ・ブラッドショーがシステムを組んでくれたんだ。2つあって、一つは大きなラックと一緒になったやつでこれはツアーに使う。 もう一つは小さいやつで、丁度マイケル・ランドーがBaked Potatoでライブやる時に使うのと同じ様なやつ、それも持ってるんだよ。

PCI:エフェクトペダルはどんなのを使っていますか?

Brad:IbanezのTube Screamerはどんな音楽だろうが、どんなアーティストとの仕事だろうが、必ず使うね。 じゃあラックとペダルボードを見せよう。 

 

PCI:お願いします。 Tube Screamerはオリジナルのものですか、それとも改造されたものですか?

Brad:改造されたやつだよ。Analog Manていうヤツが改造したもので、本当にいいサウンドになったよ。 それから Z vexのSuper Hard On、Seek Wahやフルトーンのエフェクターもよく使うね。 気に入ってるよ。それからBlack Cat Vibeもいいね。ラックのワイヤリングなんかを今日ボブの所へ持っていって直してもらうんだよ。

PCI:ボブ・ブラッドショーは大変大切な人なんですね。

Brad:そうだよ。 このツアーへ持ってく機材も今日ボブに直してもらうんだ。

 

PCI:1日でできるんですか? もうミシェルの全米ツアーは始まってるんですよね。

Brad:今日の修理は1日でやってくれるはずだよ。 確かにボブは大変いい仕事をするけど忙しすぎて、普通はものすごく時間かかるよね。(笑)

PCI:アンプは何をメインで使っていますか?

Brad:古いフェンダーのスーパーリバーブ、デラックスリバーブが好きなんだが、ツアーに持っていきたくない時は替わりにブティックアンプを使うよ。 例えば、マッチレスをよく使うね。 まあ何を使うかは誰とどういう音楽のツアーに行くかによって変わってくるね。 ミシェルの音楽の場合はツアーではコンボタイプのアンプを持って行った方がいいだろうね。 演奏する場所にもよるんで、いくつもアンプが要るよ。金がかかってしようがない。(笑) だからいつも新しいいいアンプがあれば試す様にしているんだよ。

PCI:今回はDr.ZのRoute66をどうしても試したいということでDr.Zに電話されたんだそうですね? 人気製品でアメリカのほとんどのディーラーで売りきれており、今から製造するとミシェルのツアーに間に合わないということでDr.Zからうちに電話がありました。 たまたま日本へ送る前の1台があったので本日お持ちしましたが、なぜRoute66に興味を持たれたのですか?

Brad:最初Guitar Playerという雑誌で"Editors' Pick Award"といういい評価を得たのを見たんだ。その後知り合いのミュージシャンの何人かから、すごいアンプと聞いたんでどうしても試してみたくなってそれでDr.Zに電話したんだよ。 そしたらアメリカで今すぐ現物を見せることができるのはPCIだけだろうってことで、そちらに電話した訳。 今日は持って来てくれて本当に有り難う。

PCI:こちらこそ電話して頂き有り難うございました。 これでまた一人LAで活躍しているギタリストと知り合いになれたので嬉しいです。 それでは早速試して頂き、感想をお聞かせ下さい。
(この後エミネンス2X12のスピーカーキャビに繋ぎ、延々と弾きまくり、ツマミをいじり回し、今までとは打って変わって真剣な表情でRoute66をチェックする。)

Photo by Taro Yoshida (Copyright 2002 Taro Yoshida)  

Brad:こうやって一音、一音出てくるサウンドを確認したんだけど、音が本当に前に出てくるよね。 判る? そしてクリーンでウォームだね。 予想してたよりいいよ。 何て言ったらいいかな、このクリーンなトーンは、Fenderアンプ、AC30に近いかな。 それからノイズが本当に小さいね。 大変静かだ。 早速明日ハリウッドのROXY でやるミシェルのライブで使ってみるよ。 それから、ロボトークっていうおもしろいペダルもあるらしいね。 Vintage Guitarに載ってるのを何回も見たよ。 前から気になってたんだ。 ちょっと試させてくれる?

PCI:是非どうぞ。 (その後ひとしきり、ロボトークのランダム・アルペジエーター、エンベロープ・フィルターで遊ぶ。)

 

Brad: クール! サウンドの質が凄くいいよ。 ランダム・アルペジエーターは工夫次第で色々おもしろい事ができそうだね。 これもツアーで是非使ってみるよ。

PCI:では明日のROXYでのミシェルとのライブ楽しみにしています。それから日本のミシェルのツアーでも是非会いましょう。ツアーで忙しいところ本当に有り難うございました。
(2002年2月7日 Bradの自宅にて)

今後の活躍が楽しみなナイスガイでした。
次の日に、全米ツアー2日目のミシェル・ブランチのライブがハリウッドの老舗のクラブ、ROXYでありました。 超満員のミシェルのライブの模様はこちらのLive Reportを参照下さい。

そしてブラッドの熱いプレイーは下記の通りです。

 

そしてこの後の日本ツァーでライヴレポートはこちらをどうぞ!