トッププロが Dr.Z Airbrakeを斬る!

Dr.Z AirbrakeとTone Blue Modified Guitarについて

by 加藤薫

トップアーティストのレコーディングに多数参加、そしてELTの全国
ツアーサポートで大忙しのギタリスト、加藤薫さんにお聞きしました。

PCI: お忙しいところお時間取って頂き有り難うございます。まず加藤さんがプロミュージシャンになられた背景を教えて下さい。

加藤:湘南という土地柄もあり、幼少の頃からエレキギターサウンドを自然に受け入れました。12歳でクリームのフィルムコンサートにてエリック・クラプトンに感激しギターを始め、中学に入学してからは、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリンなどの音楽をコピーする日々。 そのうちパンク・ブームとジャズ&フュージョンブームが同時にやってくると、ラリー・カールトン、リー・リトナーとポリス、セックス・ピストルズを何の疑問も抱かず(?)聴く毎日。 その後もいろんなジャンルの音楽に触れ、音楽性は多様化していきました。 そんな幅広い音楽性を活かす仕事としてプロのミュージシャンの道を選んだんです。

PCI: 現在の使用されている機材を教えて下さい。

加藤:下記の通りです。
* G uitar: Gibson 59 historic, 54 historic jb, Fender Jeff Beck sig st,
Fender Japan Tone Blue mod.×2(SSH,HSH) 
* Amp: Fender Tonemaster, Deluxe Reverb

PCI: Dr.Zのアッテネーター、 Air Brakeをお気に入りとのことですが、いつ頃から使用されていますか? 使用されたご感想は?

加藤:2003年5月に神戸のトーンブルーで購入しました。 自分はほとんどの場合、アンプのクリーン・クランチチャンネルを使い少しクリップするセッティングをするのですが、いいトーンが得られるところまで上げていくと、アンサンブル上では音量が大きすぎることが本番はもちろん、リハーサルではとくにありました。 こいつを使うことによって、いいトーンのまま適正な音量を得ることに成功しました。 他の製品もかつて試しましたが、どこか作り物っぽい感じになってしまう物がほとんどで、唯一良かったのがこいつの前のブランドから出ていたモデル(メーカー名等忘れましたが、同じ中身のやつです)でした。 ただ、あまりに高価で製造数も少なかったためイマイチ『欲しい!』とはなりませんでした。 そんなときにDr.Zから全く同じモデルが! 
すぐに試して購入しました(笑)自分的には最高!な製品ですが、ただひとつギンギンにアンプのレベルを上げた状態では『ベッドルーム』モードはどう考えても『アメリカのベッドルームのレベル(笑)』で都心のマンションでは『ライブハウス』レベルになってしまうのが惜しい! でもそこまでやると多分色々犠牲が出てきてしまうのだと思います。

PCI:Tone Blue Modified Guitar について語って頂けますか?

加藤:神戸のトーンブルーさんとは 2002年からのお付き合いですが、何より手の小さい自分にとって日本製の自然に日本人に馴染むネックをラッカーフィニッシュによって呼吸させてくれているのが最高です。店主さん、ビルダーとも同じ世代のかたなので、自分が求めていることをすぐに理解していただけるのも自分にとって良いギターになる理由だと思います。 仕上がりは最高!です。
是非一度試奏してみてください。価格以上のクオリティーに満足されるはずですから。

PCI:その他最近試された機材でお気に入りのものは?

加藤:「ダイレクト・ドライブ」「ACブースター」とは自分のようなアンプのセッティングをされる方には最高なのでは? この手の製品としてはすごく使いやすいですし価格もお手ごろです。 
まるでF-1マシンを操縦するかのような、性能は確かに最高でもプレーするのが難しい、きつい機材ってどうも自分は好きでありません。かといって国産のオートマ車のような楽々も面白くないですし....ね。

PCI:有り難うございました。