カントリーギタリストが Dr.Z Ampを斬る!

Dr.Z Amp Mazerati について

by Brad Paisley

BradとDr. Z Mazerati Combo 2X12

Brad Paisley(ブラッド・ペイズリー)は、もはや素晴らしいカントリーギタープレイヤーというだけではありません。彼の新アルバム、"Mud on the Tires" ではAlbert LeeからJeff Beckまでほうふつさせるプレイを聴かせてくれます。10月に「カントリーゴールド」という日本国内最大級のカントリーミ ュージックの祭典が熊本県野外劇場「アスペクタ」で開催され、ブラッドはもちろん出演し素晴らしい演奏で観客を魅了しました。彼がずっと愛用するDr.Z Ampについて直撃インタビューです。

PCI:この「カントリーゴールド」に出演されるのは2度目ですね?

Brad:そうです。また招待して頂いて光栄です。また日本でしばらく過すことができ嬉しいです。

PCI:日本でオフの時は何をされてましたか?

Brad:できるだけたくさん寿司を食べて、日本の皆さんや文化に触れる様にしていました。

リハーサル中のブラッド

PCI:不自由は無かったですか?

Brad:大丈夫でした。いつも通訳の人が一緒に居てくれましたし、レストランでは指でメニューを指させばバッチリです。(笑)

PCI:何かおもしろいエピソードはありましたか?

Brad:うちのバンドのドラマーに面白い話あるんですが、ちょっとここでは言うことができないほど凄いことなんで。(笑)

PCI:後で教えて下さい。(笑) では本題に入りますが、今度の新アルバムMud on the Tiresでは今までの作品と比較すると随分冒険をされてますよね?何がそうさせたんでしょうか?

Brad:そろそろ自分のやりたい事をもう少し出してもいいかと思ったんです。今までのアルバムの中では僕の位置づけはセッションギタリストの様な感じでしたが、今回はギタリストとしての僕自身の個性をアピールしました。

PCI:新作のギターは素晴らしいトーンです。

Brad:有り難う。納得のいくサウンドになるまでかなり時間かけたので、そう言ってもらうと嬉しいです。

PCI:ギターのトーンに関して、最もあなたに影響を与えたギタリストは誰ですか?

Brad:色々なギタリストの影響を受けてますが、敢て1人選ぶとするとジョン・ジョーゲンソン (John Jorgenson)です。

PCI:彼のどういう部分に影響を受けたのでしょうか?

Brad:新しいものへの挑戦です。AC30を使っていましたが、一方色々なギターやペダルも一緒に使っていましたね。

PCI:例えば?

Brad:エレキの12弦ギターやDanelectroの6弦ベースなど、カントリーミュージックでは誰も使っていませんでした。Bossのペダルも多用していました。

PCI:Dr.Z Ampを愛用されていますがきっかけは?

Brad:以前は2台のAC30を使っていました。1962年と1963年のやつです。ある時気がついたんです。AC30はツアーで持ち運びして使うには大変壊れやすいんです。また高価なものなのでツアーに持って回るのは心配です。そこでAC30に匹敵する様なアンプで他にいいものが無いか色々探したんです。

PCI:それでDr.Z Ampを見つけたのですね。

Brad:ナッシュビルのMike E'sという店でMazerati 2X10 Comboを見つけ弾いてみてびっくりしました。家に帰って 2X12のキャビにつないだら完璧になりました。その後Mazerati 2X12の最初の製品ができたんです。

PCI:Celestion Blue Alnico スピーカーをなぜ好まれるのですか?

Brad:自然なコンプレッションでサウンドがスムースなんです。ベストな12インチスピーカーだと思います。

PCI:Mazeratiのどこが気に入ったのですか?

Brad:素晴らしいアンプであるビンテージAC30の良いトーンをキープしながら、よい太いサウンドになっています。僕にとってはもう究極のアンプです。VolumeとToneのコントロールが1つずつしかないというのも気に入っています。

PCI:トーンコントロールが1つしか無いというのは不便ではありませんか?

Brad:問題ありません。実際自分の気に入る音を作るのがすごく簡単です。ピュアに素晴らしいサウンドが既にできているので、いくつかのノブを使って音を作る必要が無いのです。

PCI:レコーディングでもMazeratiを使っていますか?

Brad:もちろん。新アルバム Mud on the Tiresでも使いました。

PCI:Dr.Z Ampの他の機種は使いますか?

Brad:MAZ-18 Jr.Carmen Ghia ComboとZ-28のヘッドも持っています。

PCI:それら他のアンプはいつ使うのでしょう?

Brad:ライヴで色々組み合わせて使っています。Carmen GhiaとVox Blue Speaker と一緒に使ったり、MazeratiとCarmen Ghiaを一緒に使ったり、最近ではZ-28とMazeratiを組み合わせてライブで使ったりもしますよ。

PCI:Z-28にはどんなスピーカーを使うのですか?

Brad:JBL D130F 15 inchのスピーカーです。Redd Volkaert(レッド・ボルカート)がこのスピーカーの良さを教えてくれました。

PCI:MAZ-18 Jrは如何ですか?

Brad:これも気に入ってます。Z-28と交替で使っています。

PCI:あなたのバンドのギタリストGary HookerもZ-28を使っていますね?

Brad: そう、彼はZ-28にDr.Z の2X12 Cabinetを繋いでいます。これも素晴らしい組み合わせです。

PCI:エフェクターはよく使いますか?

Brad: ディレイが主で、あと時々トレモロ、ビブラート、オーバードライブを少々です。まずは素晴らしいギターとアンプでお気に入りのトーンを作り、ちょっとだけエフェクタで色を付けるとい感じです。

BradのギターテックZac Childs

PCI:本日はお忙しいところ有り難うございました。
Brad Paisleyの公式サイトはこちらです。
http://www.bradpaisley.com/