アメリカのギターコレクターが必ず読んでいるVintage Guitar Magazineの
2009年8月号に掲載されたXotic Effects詳細レビューです。

 

Vintage Guitar Magazine Aug 09 Gear Review
ヴィンテージ・ギター・マガジン 2009年8月号・製品レビュー(和訳)
Translation: Yumi Adachi

Funk Plus <ファンク・プラス>
The Xotic Robotalk 2

その発展ぶりに驚かされるようなメーカーがあるものだ。ひとつの成功製品だけにとどまるメーカーがある中、手を広げるメーカーが存在する。カリフォルニア州をベースにする Xotic(エキゾティク)は、まさにその一例である。

1996年に高級ベース・ビルダーとして設立し、その顧客リストには Michael Rhodes、Keith Horneや Ric Fierabracciなどがいる。1999年には、エフェクターAC BoosterとRC Boosterの製作を開始し、楽器メーカーの世界において、通に求められるニッチな存在となった。 Scott Henderson、Andy Timmons、そして Tim Pierceなどが含まれ、エキゾティックは注目すべきファンを獲得した。

Robotalk 2 は人気製品Robotalk エンヴェロープ・フィルターのアップデートである。2チャンネルのフィルターであり、それぞれのチャンネルを個々のサウンドとして使うことができ、また2つをレーヤーさせて新しいエフェクト効果を得ることもできる。それぞれのチャンネルには個別のSensitivityとDecayのつまみ、そしてChannel volumeとResonanceの小さなつまみがある。また、トゥルーバイパスのON/OFFスイッチも、それぞれのチャンネル用にある。小さなつまみの列の中央にはBlendコントロールがあり、2つのチャンネルの片方にダイレクトシグナルを足すことができる。そして、つまみを使っての微調節にこだわる者を喜ばせる点も更にある。これらの要素を全て足して出来上がるのは、辛口のファンクプレーヤーでさえもヨダレを垂らすようなエフェクト・ボックスである。

Robotalk 2 の内部には、2つのDIPスイッチのセットがあり、ペダルの更なる微調節が可能である。最初のセットには2つのインプットシグナル(入力信号)用のスイッチがある。このスイッチでは、シングルコイル、ハムバッカー、またはアクティブ・ピックアップを載せたギターやベースに最も適した反応を得られよう設定できる。エンヴェロープ・フィルターを知る者ならば、この設定の有り難みが分かるだろう。ピックアップの種類によってフィルターの反応には、ばらつきがあるからである。特にアクティブ・プリアンプではひどく乱れるものだ。この問題に対して優れた解決策を提供したエキゾティックには、是非ともエキストラ・ポイントを追加したい。

もう一つのDIPスイッチのセットでは、ペダルの音域の微調整ができる。1と2番目のスイッチはAチャンネル用、3と4番目はBチャンネル用である。全体的に低音のレンポンスをブーストさせたり、異なる音域のコンビネーションでレスポンスをブーストさせたりすることができる。これらのスイッチを使い、あらゆる音域の設定を堪能することができるのである。ただベーシストは注意が必要である――アクティブ・ベースとDIPの低音域ブーストのコンビネーションは、スピーカーに負担をかける可能性があるからである。

レコーディングスタジオにおいて、シングルコイル、ソリッドボディのギターでのファンクリズム演奏に最適な典型的ローピーク・フィルターの設定には、SensitivityとDecayは11時に設定した。これらのつまみの調節は簡単だが、小さなつまみは多少の問題がある。ほとんどの場合、一度VolumeとResonanceを設定した後は、そのチャンネルを触る必要がないが、小さなつまみの間に親指を入れて調整する際には、多少の苛立ちを覚えることもある。だがその結果 得られるトーンは最高である。

一度設定が整えば、Robotalk 2 は十二分に苦労の甲斐がある。このボックスには、かなりのファンクが詰まっている!セッションでは、リズム、リードそしてベースのパートまで演奏したが、その全てで典型的’70年代のファンクの匂いを提供してくれた。一方のチャンネルではローピーク、そしてもう一方ではハイピークに設定できることは最高で、何より便利である。ハイピーク設定でのリズム演奏にはAMラジオ風の音質がありながらも、ナイスでジューシーだ。Bチャンネルをロ―ピーク設定にすると、オートワウを使ったリードサウンドに最適で、ダンスフロアでは大活躍するだろう。 アクティブ・ベース用にはインプットをスイッチすれば、完ぺきなファンクだ。モンスター的に太いサウンドは、Bootsyも誇りに思うだろう。

Robotalk 2の両方のチャンネルを活用するのは、ひたすら楽しい。パーカッシブなシンセ風のエフェクトから、Xoticが“エンヴェロープ・フェーザー”と呼ぶエフェクトまで、あらゆるサウンドを得る事ができる。特にベースでは、’80年代のアナログ・シンセを模倣できる。ペダルのレスポンスの設定を、ハイスピードでOPEN/CLOSEするようにする。これでヘアスプレーとアイライナーを追加すれば完ぺきだ! また、ギターとの更なる実験を経て、ファンクだけでなく、他にも幾つものサウンドの可能性があることが明らかになった。ロック、インダストリアル、あるいは映像のサウンドトラックにさえ使えるようなエフェクトが得られるのである。 Xoticは、高品質と素晴らしいトーンの両方を提供できることを証明してくれた。“スーパー”エンヴェロープ・フィルターを探したいと思っていた者なら、きっと気に入るだろう。そのつまみとスイッチを使い、何時間でも楽しむことができ、どのサウンドも中々、使えるのである。ファンクあれ!

――Sean O’Bryan Smith <ショーン・オブライアン・スミス著>

 

 

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