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BELL TONE
岡山県倉敷市

遠藤店長

まだできたばかりの新しいお店です。でも店長の遠藤さんには、しっかりとたくさんのお客さんが付いていました。今後この新しいお店がどの様に発展していくか大変楽しみです。

PCI:まだ新しい匂いが一杯ですが、お店の開店はいつだったのでしょう?

遠藤:今年2003年7月5日のオープンなんです。 

PCI:店をオープンされた経緯を簡単に教えてください。

遠藤:それまでは岡山の楽器店に勤めていました。その会社の方向転換とかありまして、自分が仕入れを任されていましたが、そのメインの商品を止めることになったんです。それで自分の好きな製品で商売出来る自分の店を出そうと決心しました。もともと僕の地元が倉敷で、よく考えたら倉敷にはこういう個人でやっている楽器屋さんがないな、と気がついたんです。それから多くのお客さんの後押しもあり応援頂きまして決心ができました。年齢的にも今40歳で、これが最後の独立のチャンスかな、とも思ったんです。色々な条件が重なって何とか開店できることになりました。

PCI:今年は遠藤さんにとって転機となりましたね。

遠藤:そうですね。今年はプライベートでも本当に色々なことがありましたので。それから新規ではこの不況時難しいと言われていましたが、ほとんどのメーカーさんも取引してくれるということで、多くの皆さんに応援して頂き感謝しています。

PCI:今までの遠藤さんのやってこられた仕事に供給先もお客さんも感謝していたんではないでしょうか。さて、取り扱い製品ですが、ギターなど本体物は何がメインなんですか?

遠藤:エレキギター、エレキベース、アコースティックギターはディバイザーさんの商品に絞っています。ほかの物もやったらどうかとは言われますが、あれもこれもとやると結局他の店と同じになってしまうので、ディバイザーさんの製品に絞ることで特色を出そうと思っています。

PCI:アンプやその他製品の品揃えについてはどんな方針なんですか?

遠藤:今まで色々な物を取り扱って来ましたので、その中で本当に良い物だけをお客さんにお勧めしようと思っています。アンプについては高い物がたくさんありますよね。50万円も60万円もする物などで、音はいいのかもしれませんが結局すぐ壊れる物が多いんですよ。実際こういう地方のお客さんはアンプをライブで使うんです。ライブハウスへ持ちだして車に積んでとかしているうちに、結構有名な評判のいいアンプでも壊れるんです。耐久性に問題のあるアンプが多いんです。 評判とかじゃなく、本当に今まで扱った物の中で自分がいいと思ったDr. Z Ampなどを置いています。自分の好みになっちゃいますけどね。

PCI:具体的に言うとどういうアンプが遠藤さんの好みなんでしょうか?

遠藤:音が良くて使いやすくて壊れにくくて、値段もその音に対してそれなりに相応しいという物ですね。 

PCI:なるほど明確ですね。ではエフェクターなどはどうでしょうか?

遠藤:こちらに少々置いています。まだたくさんありませんが、少しずつ増やして行きたいと思っています。AC Booster, RC Boosterはもちろん気に入ったので置いています。それから個人的にDemeterの商品が昔から大好きで、最近発売されたコンプレッサー、COMP-1 は自分でも重宝して使っています。それからDemeterのベース用プリアンプも愛用していますよ。他には1Uタイプのダイレクトボックスも最高ですね。これらの自分が大好きな良い製品を今後徐々に加えて行きたいと思っています。

PCI:そういう製品の良さを分って頂けるお客さんが来られるんですね。

遠藤:そうですね。うちに来られるお客さんは、ギターを始めたばかりという人達ではなく、ちょっと人より違う良い物を探すという人達が多いんです。そういう意味ではAC Booster、RC Boosterのプロミュージシャン試奏ビデオはたいへんインパクトがありました。常連のお客さんと皆であのビデオを見て「うおー!」ってなってすぐ実売が出ました。 

PCI:Xotic Effectsの試奏ビデオはアメリカ、ヨーロッパでも大好評なんです。品物も日本よりむしろアメリカ、ヨーロッパの方でよく動きます。

遠藤:AC Booster、RC Boosterが日本で売れなきゃ日本の市場はどうなってるんだろうと逆に心配になりますね。あれだけの音で使い勝手がよくあの価格帯の製品なんですから。日本のお客さんにも本物を是非分って欲しいです。
Black CatOD-1も大好きで良く売れたんですが、AC Booster、RC Boosterはその一歩上を行って、トーンのコントロールも出来るし現場で使うには本当にありがたい製品です。もちろん音がいいっていうのは大前提でです。そして大学生や高校生でも手に入る価格帯ですからね。 

PCI:有り難うございます。お客さんは初心者の方は少ないとのことでしたが年齢層も高いんでしょうか?

遠藤:今の所大学生の方が多いですね。中学生、高校生はちょっと入りにくい雰囲気かもしれませんね。扱っている製品がちょっとマニアックですから。それから社会人の方も結構多いですよ。 

PCI:大学はこの辺にあるんですか?

遠藤:倉敷には音大が一つ、倉敷と岡山の中間に医大が一つ、後は全て岡山市内にあります。

PCI:そうすると多くのお客さんが岡山からこちらまで来られるんですね?

遠藤:そうですね。大学生を中心に口コミで評判になっている様です。

PCI:どんな音楽をやっているお客さんが多いんでしょうか?

遠藤:本当に色々です。ロックあり、ジャズあり、ブルースやパンクなどもあり、ジャンルはうちの店の場合固定されていない様です。 

PCI:遠藤さんご自身はベースを弾くんですね?

遠藤:はい。ずっとベースをやっていまして今でも現役です。 

PCI:最近はどんな音楽を聴いていますか?

遠藤:ブルースがもともと好きであとはジャズもよく聴きます。最近はいいなと思った物は何でも聴いています。日本のポップスも環境音楽みたいな物も。ベースをやっていると色々な音楽にベースって入っていますのでジャンルにこだわらず興味を持つんですよ。

PCI:PCIサイトの読者にBELL TONEさんのモットー、セールスポイントなどを語って頂けますでしょうか?

遠藤:自分がベーシストで現役で弾いていますのでベーシスト大歓迎です。それから自分で店を出すきっかけにもなったんですが、それまでどんなメーカーさんやリペアショップに自分の楽器を出しても、気に入る調整をしてもらえませんでした。結局試行錯誤して自分で色々やってきました。70本から80本の楽器を自分で買って弾きこみ、調整し、今でも40本くらい残っています。国産の物や海外の有名な物も多く扱ってきました。エフェクターにしてもアンプにしても気に入った物を自分でとことん試して納得した物しか置いていません。 

PCI:ここに並んでいる物は遠藤さんご自身がとことん試して気に入った物ばかりということですね。

遠藤:そうです。最近楽器が電化製品みたいに扱われている気がしていやなんですよ。愛情を持って楽器に接して行きたいと思います。

PCI:大量生産で大量に売ろうという扱いの楽器が増えて来ましたからね

遠藤:買われる方もそういうノリで買ってはすぐ売るという繰り返しが多い様です。やっぱり楽器はしばらく使ってみないと良さがよく分らないと思うんです。エフェクターにしても、自分が自信を持って売ったやつがその一週間後に中古屋さんに売られてたりするとちょっと寂しいですね。 良い物をしっかり使い込んで行くという風潮になればいいと思っています。

PCI:そういうことをこのお店ではお客さんにおっしゃってるわけですね。

遠藤:そうですね。また、ネジ1本の緩みでも音が変わってしまうと思っていますから、メンテナンスについてもきっちりさせて頂いています。楽器は生き物ですからきちんと扱って弾きこんで行けばいい音がしますけれど、雑に扱えばそれなりの音しかしないんです。 

PCI:そういう遠藤さんのポリシーに多くのお客さんが多く付いてこられたんですね。

遠藤:お客さんのほとんどがリピーターの方なんです。新規のお客さんが増えにくいんですかね。でも別にどっかのラーメン屋のオヤジの様に「これでなきゃダメだ。」っていう言い方は決してしないんですよ。使われるご本人が本当に気に入って頂ける様に色んな角度からアドバイスをするだけなんです。やっぱり僕がどれだけ勧めたとしても、ご本人がちょっとでも気に入らないとこがあったら買われるのは止めた方がいいと思います。結局後でその思いが大きくなりますので。だからまずはとにかく楽器に触って弾いて納得して頂くということをお勧めしています。だから僕は通販を悪いとは思いませんが、うちは通販はやらないんです。 

PCI:ホームページでは商品の紹介と情報提供だけをされるんですね。

遠藤:そうですね。遠方のお客さんからも結構問い合わせが来るのですが、やはり店へ来て頂いてお話して商品に触って頂いて商売をするというのが基本姿勢なんです。遠方の方には少々申し訳ないと思っています。

PCI:まさに地元密着型ですね。

遠藤:売るだけでなく売った後のアフターケアーもとことんやりたいんです。それをやらないと本当に楽器を売ったということにはならないと思うんです。そうすると地元のお客さん中心にならざるを得ません。通販ではそこまでのアフターケアーが難しいので。

PCI:今後はこのお店をどんな風にしていきたいですか?

遠藤:僕が若い頃好きだった昔の楽器屋さんのイメージを大切にしていきたいです。色んな人達が年齢に関係なく集まってワイワイ話しあうことが出来る店にしたいんです。だからこういう大きなテーブルを置いてるんですよ。ここで土日には皆で音楽や楽器のことをワイワイ語り合っています。学生さんも社会人も皆一緒に。お客さんがそうやって集まってワイワイやってくれるのが本当に嬉しいんです。 

PCI:お店もゆったりとして好きなお客さんは長居をしてしまいそうですね。本当に居心地の良い場所です。有り難うございました。(9/16/03)

BELL TONE
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