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2006年12月04日

その6 音楽学校入学

こんにちは!ご無沙汰しております。Tatsunoriです!
さすがに12月ともなるとカリフォルニアでも夜は寒いです。昼は薄着で大丈夫ですが(笑)

今日は興味がある人がたくさんいると思うのですが、音楽学校に入学した日のことを話そうと思います。
願書やらの提出物は実は日本にいるときに既に出していました。(これはその学校のウェブサイトから大抵ダウンロードできるようになっていますので)

僕が最初に入った学校はかの有名なMusicians Instituteでした。
最初に言っておきたいのですが、学校にはそれぞれ良いところ悪いところと言うのは存在してしまうようです。
だから、僕が話すことの中に悪いこともあります。もちろんいいところもあります。
今日は悪いところを話そうと思います。

まず、MIの今の日本人の比率は大体10%にはなってしまうのではないでしょうか?
基本的に僕(22)より年下か同い年の人が多いですね。
だいたい1年準備してくる人、高校卒業してから来てしまう人も少なくないです。
全体の人数は僕の代で200くらいでしたでしょうか?
廊下・・歩きづらかったです。

学校が始まる前にオリエンテーションがあります。
そこで、まずやるのは「プレイスメントテスト」というレベルテストでした。
ブースの中にいる先生と一対一でやるのですが、
スケールの知識について聞かれました。

基本的にスケールは大丈夫だと思っていました。
どこでも弾けるように。というのがトモ藤田さんが教えてくれたことでしたので。
・・が、しかし先生が「5つのスケールパターンって知ってる?」と聞いてきたので、
僕は「知りませんが、どこでも弾けるようにはしています」と答えると何も言わずチェックシートに「スケール×」とかかれました。
そして、何が好きかと聞かれたので「ブルース」と答えてシーケンサーにあわせてブルースを軽くジャムしました。
トモ藤田さんがブルースで僕に教えてくれた大切なもの「間」を感じて自分のそのとき聞こえたもののみを弾いていると・・・
「・・・もっと弾けるようになるといいね。じゃあレベル一からスタートだ」

・・・・言葉がありませんでした・・・先生はハードロックギタリストのように速弾きばかりしていたのです。

勘違いしていたのはテストと言うのはその人の「力量を見る」のではなくて「知識を見る」のでした。
このレベル分けというのは専攻授業のスケールを学ぶ授業とコードを学ぶ授業のレベル分けでした。
なぜかよくわからないのですが、それに便乗してコードの授業(「リズムギター」と言うんですが)レベル一に・・・・
そのテスト時間は約5分程度。後が詰まっていますからね。

そして「プライベートの先生は誰がいい?」と聞かれたので僕はジャズを学びたかったのでジンシ小崎さん
をはじめジャズの先生をリクエストしました。

そして理論のテスト、これは普通には出来たと思ったんですが、解答を見ることもなく自動的にレベル1に。

そして、授業を選択でクレジット分取るのですが、
ファンク・ジャズ・・・・レベル一では不可でした。
結局取りたかった授業は取れませんでした。しかし、お金の分取らなくてはいけない。
気分は最悪でした。結局ブルースと興味のない授業を取らされました。絶対に選択しなくてはいけませんでしたので。
ブルースはとても良い授業でしたが。

・・・・授業の始まりの日。
僕は学校へ行き新入生歓迎のような事をやるのですが、生徒の演奏。メタル。
アレンにあこがれて入ったhそのとき僕は「・・・ああ、MIだったっけ?」と現実を見せられた感じがありました(笑)

そして、渡された紙を見ると「プライベート→Takeshi Akimoto」さんになっていました。
すばらしい日本人プレイヤーの一人なのですが、僕の意見は学校側からは全く取り入れられてはいませんでした。
最初の授業が彼の授業だったのですが、やっぱりすごかったです。今思えばもう少し受けても良かったかな?
と思いましたが、彼に「何がやりたいの?」と聞かれて「ジャズをちゃんと学びたいです」と答えると。
「うん!じゃあジンシさんがいいね」と即決しました。
ジンシさんも入学前にメールのやり取りをしていたので話がスムーズに進みました。
・・・しかし、最初の授業で先生が変わってしまうとは・・・・

そしてスケールの授業「Single String Improvisation1」の授業に行くと
金髪・ロン毛・マッチョのいかにも!な先生が待っていました。
最初に彼がデモ演奏したのですがなんだかロックの教則ビデオのオープニングみたいな・・・・

授業内容その一は「ペンタトニックスケール」でした。
・・・カリキュラムを見ると最初の10週間ペンタトニックスケール8、メジャースケール2でした。
僕は授業に参加しなくなりました。なぜかと言うと分からなければそのカリキュラムを見れば良いので。
次の週になるのですが、ジンシさんからジンシ流の新しいアイディアをも取り上げたすばらしい資料を貰いました。
それで、10週間分のその授業は必要なくなりました。

そして「Rhythm Guitar1」
もっともらしい名前ですが、やることは凄惨でした。
10週間。すべてオープンコード。ギターを始めて最初に覚えるようなCとかGとかです。
海外に来てまでこれを習う必要はないと思います。初心者ならば地元の音楽教室で十分です。
というかこれが分からない人は高いお金を払って来るべきではないと思います。

・・・・・結局この授業も2・3回出ただけになりました。

正直な事を言うとMIのカリキュラムは疑問が多いです。
レベル3が最高なのですが、それは半年に一回上がっていくと言う計算です。
上がっていけばもっとすごくなると聞きましたが、それには1年待たなくてはならないのです。

次回はMIのGoodな部分の「オープンカウンセリング」「LPW」について話そうと思います。

投稿者 tatsuxxx : 2006年12月04日 22:45

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