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2006年11月17日

番外編 地獄のホームステイ。

こんにちは!Tatsunoriです。
ようやく学校のテストも終わりブレイクに入ります。
あと一学期で学校も終わってしまいます。

とにかく。今回は音楽学校の前にちょっとホームステイについて書きたいと思います。
今回最もスムーズにことが運んだ理由の一つとしてとてもよいファミリーに恵まれたこと。
そしてこちらに来る前の1年前、実は体験でこっち(オクラホマですが)に来てみたんです。
その経験からいいファミリーとの付き合い方や、遠ざけ方を学んだことがよかった思います。

・・と言っても、
あの体験のホームステイ生活は酷すぎました・・・・・

とある留学プログラムに参加してアメリカに初めて足を踏み入れた僕は
生まれて初めてアメリカ人と1ヶ月生活することになりました。
僕は緊張しながらもちゃんと話そうと思い、当時8歳だった男の子と仲良くしていました。

彼らの最初のおもてなしは食べきれないほどのラザニアでした。
「いや~。さすがはアメリカ。毎日こんなに食べるのかあ・・・」
と、よく話しに聞く「太って帰る」と言う現象を思っていました。

異変を感じたのは2日目の朝・・・・
アメリカらしくシリアルがテーブルの上においてある。
そして・・・水??・・いや・・なんか薄白い・・・??

キリスト教だったその家ではよく映画などにあるように食事の前にお祈りをします。
さて食べるか・・・と・・ミルクを探すと、皆、その牛乳を飲んだ後に水を入れたような色の液体を
容器に注いでいるではありませんか・・・
僕もそれをまねをし、入れました。
そして、そのシリアルを口に入れた瞬間・・・生まれて初めて不思議な体験をしました。
何かが口の中で溶けるだけ・・・パッケージにはこうありました「Non Sugar」・・・・
それから僕はその地獄的なまずさのシリアルを「Non sugar水シリアル」とそのまま呼ぶことにしました。
その液体は粉ミルクを少し(20:1)だけ入れた「水」でした・・・・

その日の夜。
昨日までは11時くらいまで起きていたファミリーに異変が・・・
時間は6時・・・彼らはなぜか寝る準備をしている・・・・
「あの、晩御飯は?」と聞くと「なに言っているのよ、さっき食べたでしょう?」とサラッと返されました。
・・・ん?そういえば語学学校の帰りの車の中で春巻きのような大きさのタコスを3本ほど渡されたような・・・・・・晩飯・・でした・・・・

そして7時就寝・・・・
寝れるわけもありません。
11時くらいに眠くなり、僕も就寝しました。

・・・「ドンドン!!」・・ドアをたたく音が・・・時間は朝4時・・・
「なんでしょう?」と聞くとホストマザー。「走るわよ。そうすれば会話も出来るでしょ?」
・・いや・・そうですが・・・・
いやいや、軽く10Kmは走らされました。
ホストマザーは僕より速くバテて会話はほぼ0・・・・

ある朝の水シリアルの時間。
・・ついに僕の目に飛び込んだ色のある液体が2つ!!
オレンジジュースとアップルジュースだ!!
「どっちが飲みたい?」と聞かれ僕はわくわくしながら(この時点で精神は崩壊しています)
「アップルジュース!!」と答えると8歳の子供「あいよ!!」と答え、
大きなコップに注いでくれる・・・

・・・あれ?・・・どこにもっていくんだ?・・・彼は蛇口のあるほうへ・・・・

・・・ま・・まさか・・・・「ジャー!!」勢いよく、活知っているかのようにアップルジュース1に対し
水20ほどの比率へ・・・・・
あの味はアップルジュースを飲んだ後に洗うのが面倒で水をそのまま飲んだものと同じ味がしました。

そんなこんなで毎日同じサイクルで日は進み、次第に会話もなくなり・・・
ギターが恋しくなりました・・・・

ある日の晩飯。
相変わらず寿司のネタ2つ分くらいの量の物の中に子供が嫌いだと思われるトマトが・・・
もちろん、食べる前にはお祈り。「Thank~ god~Amen・・」
さて、食事は2分で済む。お祈りは5分ほど。その速さを見て「フフ・・大食いねえ・・」と笑われます。
これについてはコメントなしです。

どうやら子供に問題発生。
トマトが食べられない。僕に食べろと言ってきます。
僕の心情としては「食べたかった」です。はい。
しかしそんなのは超スパルタ教育ママさんが許すはずもありません。

そこで出た今でも忘れられないあのリック・・・・

「さっき神に誓ったでしょう!!!」

・・・・それってちょっと違うのでは??
すばらしい切れのいいフレーズでした。


・・・そんなこんなでホームステイも終わりました。
僕は心に傷・・・いや、首に傷跡(子供と遊んだときに付けられた)を残し帰国。
帰りの飛行機の中で食べた味のついたピザは今でも忘れられないうまさでした。

結論。
ホームステイはそのファミリーによって大きく生活を左右されます。
あまり、かかわりすぎず、でも、仲良く。
何事も距離。
ブルースと同じように「間」が大切だと学びました。


投稿者 tatsuxxx : 17:29

2006年11月 7日

その5 トシ・ヤナギさんとの出会い

こんにちは!
今日はこのアメリカ生活でもっとも影響を与えてくれたトシヤナギさんとの出会いについて書こうと思います。

そもそもの始まりは前回のブルースのクラブであった日本人ドラマーの方から「向かいのお店ですごいギタリストが演奏するよ。」
・・と聞かされた事から始まりました。

僕は無料だと聞いてすぐに行くことを決めました。
Cozy'sの向かいにあるお店「Cafe Cordiale」。雰囲気のよいきれいなレストランです。
普通のレストランとはちょっと違って演奏メインになるくらい大きな音の音楽をよくやっています。
No Coverなのでジュース1杯で、一人ならずっと立って見ていられます(裏情報ですが)。

そこで始めてみたバンド「MOWGLI」。
メンバーはトシヤナギさんをはじめJeff BabkoやJimmy Earlなど僕の知っているミュージシャンで構成されています。
トシさんのコラムでも紹介されているテレビ番組「Jimmy Kimmel」のバンドのメンバーです。

入ってトイレに行くとそのレストランに行く直前までロベンフォードのビデオで見ていたJimmy Earlがいました。
なんとも不思議な気分で、あまりにそっくりすぎたので逆に本人だと信じませんでした(笑)

彼らが演奏を始めると僕の今まであった音楽観すべてがひっくり返りました。
それまで「うまい人はジャズっぽいことをやる」と恥ずかしながら先入観がありました。
実際日本で見に行ったライブでうまいと思ったギタリストの方のほとんどがジャズフュージョンを演奏されていましたので。

トシヤナギさんのようにあれほどRock!!な人は見たことがありませんでした。
リズムギターも開いた口がふさがらなくなるほど・・・
R&Bの曲も難なく弾きこなし、ソロは曲の雰囲気にあったRockなソロ!!
僕はこのとき「LA」を感じました。これこそ僕が求めていたものだったのです!

演奏が終わり
「トシヤナギさんですよね?すごかったです!!」と話しかけると、
「いや、全然すごくないよ~」・・・・とあっさり返されました。
・・なんともアマチュアと話している会話のような雰囲気(笑)

彼はとても話しやすくとても良い人です。
今でもお世話になっています。それは追々また書いていこうと思います。

次回はLAの音楽学校について書こうと思います。
・・でもTOTOを聞きながらコラムを書くのは難しいですね。意識がそっちに行ってしまう(笑)

DSCF1941.JPG

投稿者 tatsuxxx : 21:40