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ウェイン・ジョンソン インタビュー

日本では知る人ぞ知る存在ですが、ここロサンゼルスでは引っ張りだこの多忙なベテラン・ギタリスト、ウェイン・ジョンソンに今回はスポットを当ててみました。10年以上マンハッタントランスファーのギタリストとして活動する傍ら、古くからの友人でもある、ベーシストのジミー・ジョンソン、ドラマーのビル・バーグとも地道な活動を続けています。現在はロスから車で南に3時間程走ったサンディエゴに住みながら、毎月ロサンゼルスへ出てきてはライブを続けています。彼がライブを演るとどこもクラブは超満員、出演者も観客にも大物が集まります。今回は、ドン・グルーシンも参加し、下記の豪華メンバーで、ロスのジャズクラブ 「カフェ・コーディエール」での演奏。 夜9時から夜中の1時まで、一般のファンからプロのアーティストも観客に迎え盛況にロスの夜は更けました。


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(演奏の途中、「ロボトーク」で弾きまくり、曲が終了したところで、「Hey, did you hear Robotalk, Toshio?」と名指しでアピール。 見ていた私はちょっとびっくり。 5人がそれぞれの持ち味を出し、本当に良いライブでした。 本物嗜好の人達が平日でもこれだけ集まるはずです。)

この演奏の2日前、リハーサルがドラマーのビル・バーグの家で行なわれました。 そこでのインタビューをレポートします。  

ロサンゼルスを東へハイウェイで30分、Sierra Madre(シエラマドレ)という閑静な高級住宅地にビルの家はありました。 ガレージの横の小さな部屋にジミー・ジョンソンやドン・グルーシンやビル・バーグが集まってリハをするのです。

Wayne: やあ、ようこそ。 今サンディエゴから着いたばっかりなんだ。 いつもの通りビルの家でリハだよ。
リハの前に少し話できるよ。

PCI: お願いします。 確か昨年の年末は奥さんとお子さんも一緒に日本へ行っていたとお聞きしましたが?

Wayne: そうマンハッタン・トランスファーのツアーでね。一昨年には矢野顕子と一緒に日本全国をツアーで回ったんだよ。今年もまた秋にはマントラと一緒に日本の「ブルーノート」へ行く予定。大阪と東京ともう一個所。名古屋だったかな。 

PCI: 一昨年の矢野顕子さんとのツアーは如何でしたか?

Wayne: アキコは大変スィートだった。あの時はアコースティックギター、エレキギター、スティールギターなど5本も持っていき荷物が多くて大変だったんだけど、全て僕のやりたい様にプレイさせてくれたんだ。彼女は「レコードも持ってくれば?」と言ってくれて、60枚位僕のCDの入ったカートンを持って行ったんだ。僕をコンサートではフィーチャーしてくれて、ソロもたくさん弾かせてくれた。そしたら彼女のマネージャーが演奏終わってから、やってきて、「Good NewsとBad Newsがある」って言うんだ。Good Newsは日本の観客の皆さんは Wayneに感動した。 Bad NewsはCD一瞬で売れちゃってもう無いので困っているって。最初の晩で全部なくなっちゃったんで、ワイフに電話して、アメリカで自分のCDをレコード会社から買ってもらい空輸で1,000枚位送ってもらったんだ。 届くの4〜5日かかったから、前半のツアーには間に合わず、後半の7つのコンサートで1000枚売りきっちゃった。自分のプレイをこれだけ気に入ってもらえて本当にエキサイトなツアーだったよ。改めてアキコには感謝したい。また日本には大変いい印象を持っているよ。