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 Reeves Gabrelsインタビュー

 

毎月ロサンゼルスの老舗クラブBaked Potatoに出演し、いつも大盛況のリーヴス・ゲイブレルス(Reeves Gabrels)。Tin MachineでのDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)との個性的なプレイは有名です。その他ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、キュアー(The Cure)、パブリック・エネミー(Public Enemy)、ミッション(The Mission)などのセッションからサウンドトラックまで活動は幅広く、非常に個性的な才能あふれるアーティストです。彼のリハーサルスタジオでインタビューすることができました。
彼のサイトは下記を参照下さい。

http://www.reevesgabrels.com


PCI:生まれはアメリカ東海岸と聞いていますが?

Reeves:そう。ニューヨークのスタッテンアイランドだよ。 

PCI:ロスにはいつ来たんですか?

Reeves:2年前だよ。ボストンに15年くらいいて、それからロンドンにも2年程いたよ。

PCI:ニューヨークからボストンへはいつ移ったんですか?

Reeves:アートの学校に行ってたんだけど、ジョン・スコフィールドにギターを習っていて彼からミュージックスクールへ行くことを勧められたんだ。それでボストンへ行くことにしたんだよ。

PCI:バークリー音楽院に行ったんですね?

Reeves:そう、スティーブ・ヴァイと同期だったよ。ところで今リハーサルのセッティング中なんだけどこのラックの裏を見る?ロボトークを組み込んでいるんだよ。これは面白いエフェクターだ。配線とか全部自分でやったんだぜ。

PCI:ありがとうございます。それでボストンは気に入ったんですか?

Reeves:そうだね。ローカルバンドでプレイしたりセッションしたり子供達にギターを教えたりして楽しんでたよ。ワイフのサラともそこで出会ったんだ。彼女はジャーナリストなんだよ。 

PCI:その後なぜロンドンへ行くことになったんですか?

Reeves:ワイフの仕事の関係でロンドンへ行かなくてはならなくなったんだ。僕も新しい場所でちょっとチャレンジしてみたい時期だったしね。

PCI:デヴィット・ボウイ(David Bowie)と仕事するきっかけがそこで出来たんですか?

Reeves:ワイフがジャーナリストとしてデヴィットのツアーに同行したのがきっかけで知り合ったんだ。最初彼は僕のことを画家だと思ってたみたいだよ。僕がよく絵を書いていたんで。僕がギターを弾くってことは彼に言ってなかったからね。知り合ってしばらくして実は僕ギター弾くんだって言ったら「なぜそれを早く言わないんだ?」って怒られたよ。(笑)

PCI:それでデヴィットは貴方のギターを気に入った訳ですね?

Reeves:そう、ラッキーだったね。

PCI:その後1989年にTin Machineを結成しスーパーギタリストとしてメジャーデビューを果たしましたね。3枚のアルバムをリリースし、1992年には来日公演もされてます。Tin Machine活動休止後もデヴィット・ボウイのブレーンとして彼のレコーディングでプロデュースをしたりツアーにも参加されています。

Reeves:彼とは長い付き合いだけど色々な所へ行ったしお互い面白い経験が出来て楽しかったよ。 

PCI:それでロンドンからロスに来ることになったんですか?

Reeves:いや、一度ボストンに戻ったんだけど、寒い冬がちょっと辛くなり結局2年前にロスに来たんだ。イタリアへ行くかロスに来るか随分迷ったけどやっぱり音楽活動のことを考えるとロスの方が現実的と思いこっちに来ることにしたんだよ。

PCI:現在の主な活動は何ですか?

Reeves:オジー・オズボーンや色んなアーティストのサウンドチェックをやったり、ベークドポテトで気に入ったメンバーとライブをしたり、自分のアルバムを作ったり、結構マイペースで楽しんでいるよ。ロスに居ると色々なミュージシャンと知り合うことが出来るので楽しいね。日本のギタリストでは布袋も良く知ってるよ。

PCI:そうですか。ベイクドポテトには毎月出演されて大盛況ですね。ソロアルバムも出ますね?

Reeves:今度はスティーブ・ヴァイのレーベルから出ることになったんだ。 全てアナログレコーディングだよ。それまでの4枚のソロアルバムはプロトゥールを使ってデジダルだったんだけど今度はまったく新しい感じにしたかったんでね。僕の音楽のルーツはブルースがベースでレスリー・ウエスト、ジェフ・ベックなどの影響を大きく受けている。今度は原点に戻りたいんだ。でも新しい音楽のアイディアもちゃんと入れてあるよ。 

PCI:AC BoosterRC Boosterを大変気に入ったとのことですが、二台一緒に使ってるんですね?

Reeves:この二つは絶対一緒に使うことを進めるよ。二つ一緒に鳴らすことでなんというかもっとよりリッチなサウンドになるんだ。僕のRC Boosterは僕のイニシャルを取ってRG Boosterになったんだ。Cの所をペイントし直したんだ。(笑) それからロボトークもZ VexのSeek Wahと二台一緒に使うとまた面白いんだ。 

PCI:そういう使い方は初めて聞きました。参考になります。(笑) 他に最近お気に入りのペダルは?

Reeves:BlackstoneのMOSFET Overdriveもちょっと違うオーバードライブサウンドが欲しい時には使ってるよ。 

PCI:最近注目している、あるいは影響されているギタリストは誰でしょうか?

Reeves:最近ギタリストの音楽はあまり聞かないんだ。サックスやピアニストのプレイばっかり聞いてるよ。マッコイ・ターナーとかオスカー・ピーターソンとかコルトレーンやマイルス・デイビスをよく聴くね。ギタリストではやはり聴くとすればジェフ・ベックやクラプトンなど古い物になるね。 

PCI:新しいCDの情報はホームページに載ってますか? 

Reeves:ああ、サイトを是非見てくれ。じゃ、これからXotic Effectsのデモ演奏をやるからね。 

PCI:ありがとうございます。 

この後大変ユニークな試奏デモをしてくれました。こちらの映像を是非ご覧下さい。