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2010年09月26日

第51回; EP BOOSTER

自分はブルース系のギタリストだから、
音の良し悪しはアンプとギターで決まるもので、
エフェクト・ペダルはあくまでも二次的、
付加的なものだという感覚が強い。

ジミー・ペイジやブライアン・メイは
もちろん大好きなミュージシャン達だが、
彼らがいったいどんな機材を使って
どんなエフェクト効果をえているいるのかも全くわからないので
「エコープレックスをシミュレートした、プリアンプだよ。」
という説明で送られてきたこのEPブースターが
いったいどんなエフェクト効果を生むのかも全くわからなかった。
だから「RCブースターのようなもの」的な超安易な感覚で、
それに非常にコンパクトなペダルなので、
まあとりあえずギグやリハーサルに
持っていってみることにした。

8.jpg

使用を始めて約一ヶ月が経ち、
今の段階で思い出してみても
マーシャルJCM900、マーシャル・トランジスタ、
ブギーレクティファイア、フェンダー・ベースマン、
アンペグ・ジェット15w、クレイトV30、
ローランド・JC120、ヴォックス・トランジスタ、etc、etc...と、
種類もワッテージも違うとても多くのアンプで
このEPブースターを使ってみたが、
全てのアンプにおいて確かに音が太く濃厚になり、
音創りをめちゃめちゃ簡単にしてくれる。

ある小さなクラブでのギグでは
アコースティックギター(サウンドホールPU付き)を
PAに直で繋ぐことになり、
面白半分でこのEPを間に置いたら
格段に音が暖かくなり、
そこに居合わせたサウンド・エンジニアや
他のギタープレーヤー達を驚かせていた。

ただ、ここは前記したとおり、
唯のブルース・ミュージシャン、
こんな素朴な疑問が残る...

このEPにはタップ・スイッチと
ゲイン・コントロールのノブがあるだけで、
ヴォリュームコントロールがない。
ゲインコントロールを左に目一杯廻して
エフェクト効果をミニマムにしてもアンプの生音の音量と
スイッチをオンにしたときの音量にはかなりの差が生まれ、
オンにすると音がズンとおもいきり前に出てくる。
つまり、このEPブースターを一度オンにしてしまうと、
オフ状態での音量音質が極端に痩せ細って聴こえ、
一度演奏を始めてしまうと
オフにする必要性が全く見つからないのだ。

DSCF1598.jpg
フットペダルというより、アンプの一部?

ここのところがど~もひっかかっている。
「良い音なのだから問題ないじゃないか!」その通りだし、
変な疑問だというのは自分でも良くわかっているんだけど...
じゃ、ジミー・ペイジやヴァン・ヘイレンや
ブライアン・メイはどうしていたのだろう?
彼らはどういう場面でエコープレックスを
オフにしていたんだろう?

DSCF1599.jpg


ブルースギタリストの方も
アコースティックギタリストの方もロックギタリストの方も
是非一度このEPブースターを使ってみてください。
そして私の疑問に答えてくれたらとても嬉しいです。
非常に良く出来たブースターだということは、間違いありませんよ!

投稿者 hirosuzuki1 : 2010年09月26日 06:07

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