第10回目:真理の真理

皆さん、お元気ですか?
日本は蒸し暑いのでしょうね。
ロサンゼルスも、ここのところ負けずに暑いです。
自分の体温が高いのかな?と、
思わず熱を測ってしまったくらい。(笑)

そんな私は最近、結構静かにしています。
静かにしすぎ!という感もあり。
ギンガス・コーヘンでのライブもしばらくやっていないし。
というか、やりたい気持ちは山々なのだけど、
私の現在使用しているキーボードがめちゃめちゃ重くて、
これを1人で担いで小屋に行くというのが不可能。
ひとまわり小さくて軽いのを是非購入したかったのだけど、
じっと我慢の子をしてしまいました。

ここへ来て少し明るい秋の兆しが、、、、サラサラサラ。

実は、前にも少しお話しましたが、
今年は、私がずっと前にお仕事をした”超時空要塞マクロス”の
20周年記念の年なのであります。
それにつきまして、
いくつか日本で新プロジェクトが企画されているようですが、
その内のひとつに、" Mari Iijima sings Lynn Minmay"
らしきアルバムの企画があります。(ビクター)
中身に関しては、
どこまでお話する事が許されているかちょっとわからないので、
あまり詳しくは言えませんが、
そうですねぇ、ミンメイとしてあの頃歌った曲の数々を、
現在の飯島真理が、自分の思いのままの音に作り替え、歌う。
そういった感じです。

今回は、バンドでばーーん!という音の録り方はきっとせず、
私のキッチンにある小さなセットアップを中心に、
自分の想いの中にある音を、少々ぎこちなくてもいいから、
ひとつずつ、音にしてみようかな、、、と、
そんな風にほわーーーっと考えております。
新曲も入ります。
このアルバム制作の過程は、私の次のオリジナルアルバムへ向けての
エクスペリメント(実験的な体験)になるはずなので、
自分にとっても、とても大切な作品になる事でしょう。

ちなみに、私は最近、UKものばかりを聞いています。
80年代に聞いていたアルバム達も、再び買い集めました。
1989年にアメリカはロサンゼルスに移り住んだ事も、
自分にとっては決して否定出来ない運命的な事実ですが、
今ここへ来て、自分がここへ辿り着いたルーツを
人生的にも、音楽的にも
ふぅーーーっと、見つめ直しているんだと思います。

明日は、日本からスタッフ(20年前からずっと一緒の!)が遊びに来ます。
仕事の話も含めて、有意義な時間を共に過ごしたいと思っています。 :)
暑さにばてないように、皆さんもお元気で。
飯島真理 7月16日 2002


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