第11回 Gravy Train

Gravy Trainは数多くの有名アーティスト達のレコーディングやサポートをしながら、自らもライブやツアーをおこない活躍している名うての5人のミュージシャン、日倉士歳朗さん(lap steel、slide g)、佐藤克彦さん(slide g)、関雅夫さん(b)、丹菊正和さん(ds)、友成好宏さん(key)が「自分達のやりたい音楽をやろう」と言う主旨のもとに結成したバンドです。

Gravy Trainのサウンドはスティール・ギター、スライド・ギターをメインにしたthe Allman Brothers Bandにも通じるサザン・ロック、スワンプ・ロックと言ったらよいのでしょうか。とは言え、そういったカテゴリーには収まりきらない独自の音楽性も多分に持ち合わせています。メンバーそれぞれの多彩なキャリア、音楽的背景、音楽的嗜好がGravy Trainのサウンドに反映されての結果なのでしょう。

私は東京・自由が丘のライブ・ハウスMardi GrasでおこなわれたGravy Trainのライブを撮影することが出来ました。Mardi Grasはそれ程広い店ではありませんが、それがかえって演奏者と観客の距離を詰めることになり迫力あるライブを体験するには理想的です。この時は都合で友成さんはライブに参加しませんでしたが、4人で息の合った見応え聴き応え十分の演奏を繰り広げました。丹菊さんのパワフルなドラムス、関さんのクールなベース、そして思う存分ギターを弾きまくる日倉士さんと佐藤さん。抜群のテクニックとセンスを持った名手達がやりたい音楽を気の合う仲間達で演奏する。リラックスした雰囲気の中にも4人の音楽に対する情熱が感じられるライブでした。

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Photo by Hiroshi Mochizuki Copyright 2003 Hiroshi Mochizuki

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